内容説明
友だちといっしょにいてもホンネを出せない自分がいる。嫌われることを恐れ、気づかいに消耗している……。そこにはどんな心理メカニズムがあるのだろう。若者が抱える「対人不安」とそれを活かす方法を考える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ひらちゃん
59
うーん。としか言いようのない。日本人気質の対人不安って。それじゃみんな不安症じゃないか。気配り出来てって、顔色見るのが得意な気質なんだから当たり前。いいたいこと言って、ありのままに…。分かってても難しいの。根本的な対策が欲しかった。2018/04/07
しょうじ@創作「熾火」執筆中。
30
【流し読み】前半の2章で集中力が途切れ、あとは流し読みとなってしまった。肝心の「対人不安」が出てくるのは、第3章以降だというのに。土居健郎や中村元、和辻哲郎、木村敏といった人たちに言及はしているものの、取ってつけたような感じしかしなかった。人と一緒にいる時の「心地悪さ」について考えるのであれば、むしろ同じシリーズに収められている『友だち幻想』の方をおすすめしたい。2018/05/30
香菜子(かなこ・Kanako)
21
「対人不安」って何だろう? ─友だちづきあいに疲れる心理。榎本 博明先生の著書。嫌われたくない。煙たがられたくない。仲間外れにされたくない。悪口を言われたくない。後ろ指をさされたくない。人の目が気になって仕方がない。そんな気持ちはだれでも持っているのかも。でもだからといって自分自身の気持ちに嘘をついて嘘つき人間になってしまうとかえって疲れるだけだし自分自身が嫌いになってしまう。他人に嫌われることは怖くない。本当に怖いのは自分自身が嫌いになること。対人不安からの卒業。2022/08/04
hk
18
■要約■ 「対人不安」というフレーズは否定的な文脈で使われがちだ。しかし対人不安は人間が生きていく上で必ずしもマイナスに作用する訳ではない。むしろ対人不安をもつことで他人に配慮することが出来たり、その延長線上で調和のある社会を構築出来たり、プラスの側面も大いにある。だから過度な対人不安は確かに問題であるが、適度な対人不安はこと日本においては奨励されるべきものだ。本書は人間社会で不可避な「対人不安」をテーマにして、その心理的メカニズムを分析しながら、どのように対人不安と向き合えば良いのかを模索していく。2018/03/21
kei-zu
17
私自身、人との話す際は気疲れするタイプなので、書いてあることに頷きながら読む。「気をつかうのは自分の強みと考える」との指摘には、なるほど。「合わない人がいるのは仕方がない」。この歳になって、わかってきました。高校生向けの本シリーズですが、他のアドバイスも含め、若い人に読んでもらいたいですね。2024/06/02




