内容説明
『ロクス・ソルス』『アフリカの印象』の二大散文に並ぶ二大戯曲を一冊に。独自の手法を駆使して織りなされる言葉と物の奇想天外なスペクタクルは小説と変わらない。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rinakko
12
すこぶる久しぶしのレーモン・ルーセル、兎に角読んでいてただ楽しかった。好きだなぁ…。覚えきれないほどの物語の断片が、少しだけ披露されてからどんどん後にされていく。数多のエピソードに深入りするでなく、執着の気配もなくさくっとそこで終わってしまうのがいっそ心地よい。不思議で綺羅で…ただ楽しい。二つの長篇散文、読み返したくなった。2018/07/05
ぞるば
3
筋と関係あるんかないんかわからん「物」がいっぱい出てきて、ごちゃごちゃして楽しい。ふつうに読んだら「無数の太陽」のほうが一本道でわかりやすいけど、この作家にしては退屈、と言われたらそうなのかもしれない。セリフを終わらせないで次の人が引き取って話すの、読みにくいと思ってたら、あとがきに訳すの大変だったと書いてあった。大変だと思う。上演されるとまた違うんでしょうね。2018/07/01
ありさと
0
語られる物のための、といよりむしろ言葉のための言葉が費やされているんだと思うけど。これはきっと役者が演じることでさらに奇妙さが際立つんだろうなあ。棒立ちで喋り続けるしかあるまいよ。2021/09/16
(^_^)/
0
平凡社ライブラリーで出たのを機に読んだ。長編2作に劣ると思いきや、そんなことはなかった。アフリカの印象等で奇妙なオブジェを生み出していた、閉ざされた輪の中で自律する言葉たちが、輪の綻びから抜け出して物語を紡いでいったような印象。面白い。2018/05/10
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