立東舎<br> 臆病な詩人、街へ出る。(立東舎)

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立東舎
臆病な詩人、街へ出る。(立東舎)

  • 著者名:文月悠光【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • リットーミュージック(2018/03発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
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  • ISBN:9784845631797

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内容説明

翻訳家・岸本佐知子推薦! web連載で話題沸騰の若手女性詩人によるエッセイ、ついに書籍化。

「早熟」「天才」と騒がれた女子高生は、今やどこにもいない。残されたのは、臆病で夢見がちな冴えない女----。
「ないない」尽くしの私は、現実に向き合うことができるのか?
18歳で中原中也賞を受賞した著者が、JK詩人からの脱却を図った体当たりエッセイ集。
連載時、話題を呼んだ「私は詩人じゃなかったら「娼婦」になっていたのか?」を始め、初詣から近所の八百屋、海外からストリップ劇場まで、詩人の気の向くままに「街へ出る」体験記です。web連載に書き下ろしエッセイを2篇追加した決定版になります。

岸本佐知子・推薦の言葉
「これはコントローラーのないRPG。
冒険の最後に詩人が見つける宝石みたいな言葉は、
私たちの胸も明るく照らす。」

●目次
まえがき――憧れと怖れの街へ
JK詩人はもういない
失敗だらけの初詣
お祓いと地獄の新年会
八百屋で試される勇気
ガラスの靴を探して
恋愛音痴の受難〈前篇〉
恋愛音痴の受難〈後篇〉
鏡の向こうにストレートを一発
私は詩人じゃなかったら「娼婦」になっていたのか?
フィンランドで愛のムチ〈前篇〉
フィンランドで愛のムチ〈後篇〉
TSUTAYAと私の「永遠」
私って必要ですか?----『ニッポンのジレンマ』出演のジレンマ〈前篇〉
あなたの言葉に立ち止まる----『ニッポンのジレンマ』出演のジレンマ〈後篇〉
雨宮まみさんの遺したもの〈前篇〉
雨宮まみさんの遺したもの〈後篇〉
秘密のギター教室
ストリップ劇場で見上げた裸の「お姉さん」
臆病な詩人がアイドルオーディションに出てみたら〈前篇〉
臆病な詩人がアイドルオーディションに出てみたら〈後篇〉
テレビに映る残念な私が教えてくれること
恋人と別れたあの日から〈前篇〉
恋人と別れたあの日から〈後篇〉
臆病な詩人、本屋で働く。〈前篇〉
臆病な詩人、本屋で働く。〈後篇〉
あとがき――臆病と勇敢

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あじ

46
法定速度を従順に遵守してきた詩人が、経験値の劣弱ぶりを告解するエッセイ。おんぶにだっこの受身で凌いできた世渡りに、決着をつけるべく助手席から運転席へ移動しようと足掻く。「世間に馴染めないから詩を書いている」そんな世捨て人みたいな詩人を、世間はほっておかない。円陣の外に突き飛ばされても、いつの間にか輪に戻ってゆく詩人。臆病とは違う、躊躇いなんだと思う。★文月さんのエッセイ刊行は二冊目。執筆のきっかけは穂村弘さんの後押しあって。2018/03/26

fwhd8325

44
どうして、こんなにも過敏なのだろうかと思う。読んでいて、イラッとすることや親心のように心配になってしまうこともある。詩人、文学関わる方々すべてが、言葉を始め周囲に対して、こんなにも過敏とは思っていないが、文月さんのそれは、やはり過剰なように思う。このエッセイは、その過剰さを通してみる、文月さんの詩としての言葉が、より真摯なものに感じさせているようだ。2018/05/04

チェアー

16
詩人は意外と実社会でしっかりといきている。まじめに働き、隙間の時間で詩を書いていた。筆者のように社会になかなか入り込めない詩人はむしろ例外なのかもしれない。八百屋とか恋愛とかを恐る恐るでないと経験できないのは、相当生きにくいタイプ。でも心配はいらない。言葉はどんな辛いときでも自らを奮い立たせてくれる。2018/04/28

RYOyan

15
自虐的というか自己評価が低いというか、なんとも世の中を器用に渡り歩いてる人には相容れないようなメンタルな部分に共感することも多かった。しかし詩人になると詩以外の色んな仕事が来るもんですね。それをドタバタしながらも次々とミッションをこなしていく様は気持ちよかった。2018/05/08

きなこ

14
穂村弘さんの現実入門みたいなコンセプトだな、と。文月さんの方が自分自身の立場と近い分、アイタタタ、となることも多くて、発売時に買っていたのだけれど、なかなか手をつけられずにいた。とても内省的なひとなんだな。書くことを仕事にする人はみんなそうなんだろうか。こんなに自分と向き合い続けていたら、疲れてしまうんじゃない?と思いつつ、これが著者の持ち味か、とも思う。テレビに出演したり、アイドルオーディションに出場する、臆病というなら、それはものすごく勇気がいったはず。自分の壁をぶち壊していく姿にはため息が出る。2018/04/30

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