白い花びら

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紙書籍版価格
¥1,760
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白い花びら

  • 著者名:やえがしなおこ/佐竹美保
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 岩崎書店(2018/03発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784265830435

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内容説明

少年が林の中で出会った少女。小鳥に話しかける少女はどこか不思議で少年の心を惹きつけた。二人が再会したとき、岩は馬に変わり、どこまでも続く大草原が現れる。二人は幻想の中をどこまでも駆けていく――。見えないものを見、空想の世界に浸ることのふるえるような喜び――これを少年に伝え、少女は去っていった。白い花びらを残して。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

167
冬のあいだ張りつめていた空気が少しずつぬるむ頃、桜の花を探してしまう。一面に淡い草原、それは夏のはじける生命力のそれではなくて、初々しい淡さの。 記憶のなかの花たちは目をとじるといつも鮮やかに咲きほこる。きっとまだそこにあるだろう。記憶のそれと変わらぬ姿で、毎年儚いしろい花をつけて散らす。普段の街とどこか違うふしぎな世界は、いつも隣にあってたまに出会えると。私はもう肌で知っているから。 美しい花を見ていると、ふと激しく胸をつく。もうこちらに戻れなくてもいい、あのいつか見たあの世界に、もう一度会いたい。2020/02/16

ちゃちゃ

112
「またね。また会おうね」はらはらと舞い落ちる桜の花びらに、思わず声をかけたくなる。今年も出会えたことに感謝の思いをこめて。季節は巡るが、桜との出会いは一期一会。来年の春、私はどんな思いで桜を眺めるのだろう。そして、この絵本の少年は、野原で出会った白い花びらを身に纏う桜の精のような少女にまた会えるのだろうか。馬と化した岩の上で、少女とともに野原を自在に駆け巡ることができるのだろうか。「またね。また会おうね」桜との一期一会の出会いに、大人はとても切なくなり、少年は明日への希望を託して心を躍らせるのだろう。2020/04/06

p.ntsk

63
【春を感じよう 読書会】住宅地の道路から林の中へと続く道。そこを抜けた先にあったのは…。桜幻想とでも呼びたくなるような作品でした。表紙絵の桜から始まる佐竹美保さんの絵が素晴らしかったです。解放感、躍動感に溢れていて背景の色に使われている青、緑、ピンクも印象的でした。 2019/04/07

keroppi

62
図書館の絵本コーナーで、表紙の桜の絵に惹かれ借りてみた。少年が分け入った林の中で見つけた不思議な世界、出会った少女。ひっそりと咲く桜も美しい。図書館の片隅でひっそりと佇んでいたこの絵本のように。2020/03/15

がらくたどん

59
今年は鬼とか屍とかの出てこない「優しい桜」の話を読むぞと心に決めたので、ご感想と書影に惹かれて。箔押しを散らしたちょっと屏風絵っぽいカバー絵が綺麗。配される小鳥、鶯?と思ったけれど黒毛が頬だし鳴声が「チイチイ」だから雀かな。春の雀は丸々の「ふくら雀」だから愛らしい。内容は「少年『春』に出会う」。お、腕白友達にはまだ語れない淡い秘密の約束を初めて手に入れた少年の話?絵本で思春期のほの淡い芽生えか?と思ったのだが、小学3年生の教科書掲載テキストと聞いてちょっとちゃうか・・。ゆうたくん、腕白かずきを大切にね♪2022/04/12

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