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内容説明
政策運営の重要な役割を担う竹中平蔵氏とEテレ「オイコノミア」などTVで注目の行動経済学者大竹文雄氏との対談本。
現代の課題を経済学の視点から見ると、どのように見えるのかを分かりやすく解説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kawa
15
今の日本の経済状況や経済学の座標位置を確認できるという意味で、刺激的な良書だとは思う。しかし竹中先生、クリアー過ぎて逆に?と思われてしまうのだろうな。かくなる上は、アンチ竹中派の論客とガチで白黒を議論して欲しいな(相手が出てこないか?)。2018/04/11
hk
14
学問において理論と現実が食い違った場合には、理論を手直しするのが定石である。これについては当然じゃないかという意見が九分九厘のはずだ。ところが経済学という伏魔殿においてはこの常識がまるで通用しない。経済学理論が世の中における現実と合致しなかった場合には、なんと現実の方を修正しようとするのだ。例えば日本経済がアメリカの主流経済学では説明できなかったため、2000年代初頭から規制緩和(現実の強制変更ですわな)を強行して理論と現実を力づくで一致させようとした。そのあおりで我々は塗炭の苦しみを味わっているのだ。2018/05/13
たか
7
慶応の坂井教授の評を見て、変わった組合せの対談に興味を持ち読了。言及があったのは3章の奨学金について。自己責任を強調する竹中氏に対し、大竹先生は投資の不確実性に加え人生は分散できないこと、教育の正の外部性に言及するなど応答が非常に長く、意見に対立があるようにみえた。また冒頭の「エビデンスvsエピソード」についても、竹中氏のトランプ旋風批判に対し、自由市場の負の側面、またエピソードが幅を利かせるのは「現実にラストベルトがあるから」と付言している点にスタンスの違いを見た。2022/09/03
うるの
7
とても興味深く読みました。世の中のことをちゃんと理解するためには経済学的な視点もとても大切だなぁということをひしひしと感じました。その他にも、政策決定の現場の話や経済対策、長時間労働の問題や教育の問題など現代の課題についていろいろと対談されています。専門用語などもありますが、全体的にはとてもわかりやすく読みやすい内容です。行動経済学への興味も高まり、よい読書ができたなぁと感じています。2019/05/18
天婦羅★三杯酢
3
Twitterで「大竹が竹中を論破している」と言われ、ほうと思って読んでみた。読む限り全くそんな事はなく、基本的には二人とも新古典派経済学者であり、互いに「うん、そうですね」と言い合いながら、それぞれのトピックを繋いでいっている。 最初に「エピソード」の攻勢を受けて「エビデンス」は劣勢を強いられている、とあるが、実際にはこの本そのものが徹頭徹尾エピソードの羅列でしかないのは何のギャグだ?とは思った。 総じて、新古典派経済学の考え方に囚われてしまった者たちが、如何に形而上的な社会観に基づいているかが分かる本2022/08/30
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