トマト缶の黒い真実

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トマト缶の黒い真実

  • ISBN:9784778316167

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内容説明

・「中国産」が「イタリア産」になる流通の謎
・「添加物69%」の現場
・腐ったトマトの再商品化「ブラック・インク」とは
すべてはトマト缶をめぐる真実だ。
…それでもトマト缶を買いますか?

トマトは170カ国で生産され、トマト加工業界の年間売上高は100億ドルにのぼる。だがトマト缶がどのように生産・加工されているかはほとんど知られていない。
中国、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカを舞台に、業界のトップ経営者から生産者、労働者までトマト加工産業に関わる人々に徹底取材。世界中で行われている産地偽装、大量の添加物や劣化した原料による健康被害、奴隷的に働かされる労働者などさまざまな問題を暴く。
世界中で身近な食品であるトマト缶の生産と流通の裏側を初めて明らかにし、
フランスでも話題沸騰の、衝撃的ノンフィクション。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

鉄之助

390
初めて知る、ことだらけの本だった。そもそも、加工用のトマトと生食用トマトは全く別モノという事実に驚く。加工用は人工的に生み出した種で、濃縮しやすいように水分が少なく傷みにくく、「何百キロのトマトの山の下敷きになってもビクともしない」分厚い皮を持つ。見た目も細長く「戦闘用トマト」と植物学者は呼んでいるという。これを頭にぶつけられると大けがをする! 中国で今、政情不安な新疆ウイグル自治区が世界の一大生産地だということにも驚嘆。この濃縮トマトが薄められ塩を加えて「イタリア産」として流通。真実を読めてよかった。 2026/03/31

absinthe

243
トマト缶にどんな添加物が含まれているか。悪貨は良貨を駆逐する。良心的な会社は駆逐され、不衛生な現場で作られたものが市場でもてはやされている。トマトに限った話に見えるが、資本主義の一つの側面を表しているようにも見える。absintheはリバタリアンだが、自由主義の帰結の一つとしてこういう話は記憶しておきたい。過当競争のせいで粗悪品会社も多くがつぶれているという事実は、少しだけ救いになった。2019/04/19

真香

143
ミネストローネを作る時にいつも使っているトマト缶。トマト=体に良いというイメージから、これまで何の疑いも持たずに使っていたけど、生産・流通の黒い裏側に衝撃。本書を読んで、近所のいくつかのスーパーを見て回ったけど、置いてあるトマト缶は海外のものばかりだった。国産のトマト缶は、大きいスーパーや自然食品店に行かないとなくて値段も倍以上だけど、体のことを考えたら今後は極力国産のものを選ぶようにしたいと思う。中国産、添加物69%、再商品化… 目を疑いたくなるような真実がココに。あまりにも安いトマト缶にはご用心。2020/04/11

trazom

128
トマト缶の製造・流通・販売に至る闇が次々と明らかになる。新疆ウイグル等での強制労働、農薬や大量の添加物、賄賂・マフィアの関与…。中国産濃縮トマトがイタリアで加工されて「イタリア産」となるカラクリや、酸化して腐ったトマトに添加物を加えて商品にする魔法など、もうトマト製品を食べたくなくなるほどの衝撃だが、これが国際資本主義の正体であり、偶々トマトが一例というだけなのだろう。アマゾン配送センターへの潜入ルポでも有名な著者の、危険を顧みない行動力に畏れ入る。ルポルタージュが社会に警鐘を鳴らす醍醐味を満喫する。2024/04/25

kinkin

115
中国で加工された濃縮トマト。その濃縮トマトはイタリアに輸出され加工されイタリア製として出荷される。そこまでは分かるけれどその濃縮トマトの生産現場、管理状態や出荷の流れを知るととんでもないことを知る。しかしこんなのは日本も同じようなことが多々あるのだろう。輸入食品にも様々なのがあってスーパーなどの激安食品などそんなのがほとんどなんだろう。読んでいて『震える牛』という本のことを思い出した。2018/08/03

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