実業之日本社文庫<br> 三人屋

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実業之日本社文庫
三人屋

  • 著者名:原田ひ香
  • 価格 ¥613(本体¥558)
  • 実業之日本社(2018/03発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784408554075

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内容説明

朝は三女・朝日の喫茶店、昼は次女・まひるの讃岐うどん屋、夜は長女・夜月のスナック――朝・昼・晩で業態がガラリと変わるその店は、通称「三人屋」。やって来るのは、三女にひと目惚れしたサラリーマン、出戻りの幼なじみに恋する鶏肉店主、女泣かせのスーパー店長など、ひと癖ある常連客たち。三姉妹が作るごはんを口にすれば、胃袋だけじゃなく、心もたっぷり満腹に!? 心とお腹にじんわりしみる、美味しい[人情×ごはん]エンタメ!「高いビルの屋上から、道行く人をじっと眺めているような小説である。大所高所から見下ろしているという意味ではない。ちっぽけな人間たちが、時に迷ったり立ち止まったりしながらも、それぞれの目的地を目指して懸命に歩いている姿を目にした時の、あの切ないような尊いような心持ちを思い出させてくれるのだ。」――北大路公子氏「解説」より

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

490
TLで気になってた作家さん、「飯」関連を多く書いてらっしゃるようで楽しみにしてた。確かに食べ物描写はいい。商店街の様子も楽しい。個性あふれる三人姉妹がユニーク。なのになぜか途中から飽きてきて。レコードの謎もミステリー仕立てにしたかったのかもしれないが、収束しきれていない印象。いちばんの難は、「この作家さんでなきゃ」という個性があまり感じられなかったことかな。2019/09/18

しんごろ

320
兄弟、姉妹、そりゃ仲が悪いとかいろいろあるよね。夫婦、男と女もいろいろあるよね。朝日、まひる、夜月もなんだかんだで、寄りも戻って、姉妹の絆がしっかりできたから良かったね。ここに登場してくる男性諸君は情けないやら、頼りないやら…。男はこんな男ばかりではないといいたいね。でも三觜さんだけはまともに見えたかな。キャベツのぬか漬けを食べてみたいな。いつまでも、しっかり仲良く気軽に行ける「三人屋」でいてほしいね。ドラマ化したら面白いかもね。2019/11/08

さてさて

293
『ここの三人姉妹はどれも一筋縄ではいかねえよ』。ひとつのお店を『朝、昼、晩と営業形態』を変えて『三人姉妹』が営む中に「三人屋」と呼称されるようになった『ル・ジュール』。この作品ではそんなお店に集う人たちの日常と、『三人姉妹』の関係性を見る物語がテンポのよい視点移動の中に描かれていました。それぞれに個性ある三つのお店の”食”を楽しめるこの作品。『三人姉妹』ものの面白さを堪能できるこの作品。結末のまとめ方にう〜ん…という思いが残りはするものの、全体としてはサクッ!と気軽に読める、原田ひ香さんらしい作品でした。2025/03/12

mae.dat

268
朝はパンとコーヒーの店、昼は讃岐うどん、夜はスナックと化する通称三人屋。どんなシステムで運用されているのか不思議です。パンはホームベーカリーで焼いているそうですが、一体一日で何斤程出るのか。うどん屋も、麺は業者から卸して貰っているのでしょうか? 元喫茶店ですので、タイル張りの厨房じゃないですよね。流しでせっせと湯切りしているんだろうな。色んな人が出てきますが、鶏肉屋の酉一さんかなぁ。結局親子丼しないのかなぁ。って言うか、その手間増やすより、かしわうどんにした方が良い気がするのですけど、どうでしょうね。2022/10/05

ノンケ女医長

234
引き込まれるように読んだ。たくさんの人に愛されるお店と、料理の数々。独特の営業スタイルに唸ったし、設定を捻りだした作者の着想が素晴らしい。原田ひ香ファンには外せない小説では。なんと言っても、個性豊かな三姉妹の生き方。それが店にたくさんの客を引き付ける。料理の一品一品、きっと頬っぺたが落ちる美味しさなんだろうな。夜月の「女の幸せは、容姿も身丈も性格も頭脳も性の嗜好も関係ない。ただ、運なのだと」の言葉、すっとした。トーストとコーヒーを食べに行きたいです。2022/12/11

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