内容説明
スズメバチにうまく擬態しきれないアブ、他種のメスに求愛してしまうテントウムシのオス。一見不合理に見える生き物たちのふるまいは、進化の限界を意味しているのか。それとも、意外な合理性が隠されているのだろうか。1970年代に生物学に革新をもたらした「ハンディキャップ理論」「赤の女王仮説」から、教科書には載っていない最新仮説までたっぷり紹介。わたしたちの直感を裏切る進化の秘密に迫る!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
みゆ
47
レビューを読んで興味を持ったのだが… 私には敷居が高かったみたいです。でも生き物の一見不合理な進化に合理的な説明を与えるための様々な実験、何十年にも渡る観察。科学者たちの熱意には頭が下がります。2018/05/18
Vakira
47
生物進化学に関する本は思わず手に取ってしまう。何故この世にオス、メスが存在するか?マット・リドレーの「赤の女王」が自分にとっての進化の考え方に!!!と理解・納得したので、更なる理解を求めて・・・この本は主に昆虫の進化生態学を通じて進化の考察。昆虫の生態観察はファーブルの様で面白い。異種との交尾話が!!!っと。子孫は存続できませんが、自然界には存在する。最近の研究では人類とは別の種族のネデアンタール人のDNAからホモ・サピエンスの遺伝子が・・・人類と交配していたらしい。なんと精魂逞しい。確かにすごい。2017/10/12
ホークス
44
2017年刊。生物の突然変異はランダムで、偶然と自然淘汰のフルイを通った形質が遺っていく。これを適応=進化と呼ぶ(と思う)。本書は適応に関わる制約条件、一見不合理な適応への様々な仮説を紹介する。ちょっと難しいけど面白かった。例えばテントウムシのある種が、特定種のアブラムシを食べる理由。このペアは強固に見えて、状況次第で複雑に変わる。背景には、テントウムシ近縁種間で起こる間違った交尾、バクテリアによる生殖妨害があった。著者は幾つもの仮説を使い、名探偵のように因果関係を解き明かしていく。進化はやっぱりすごい。2021/10/24
かごむし
37
その生物の生態は、制約を受けた結果なのか、適応の末に勝ち得たものなのか。求愛のエラー、おいしくないエサへの特化、不完全な擬態など、不合理に見える生物の生態は、実は制約によるものではなく、適応の結果なのではないかと、データや検証を元に、様々な仮説が紹介される。進化の研究は解釈の問題でもあり、哲学的になる側面があるというが、今ある生物の生態を、適応の方に重点を置く観点から見る本書の内容は、研究の最先端を垣間見る思いがする、刺激的な読書体験であった。基本の説明も充実しており、進化生物学の面白さがつまった一冊。2018/04/21
HMax
33
後半の有性生殖と無性生殖の進化についてが非常に興味深く、30年後のノーベル賞候補かも。有性生殖は子孫を残すため、無性生殖の2倍のコストを払っているが、どう考えてもわりに合わない。無性生殖には有害な遺伝子を除去する仕組みがないが、そういう個体はそもそも生き残れない。有性生殖では完璧な個体が出来ても、次の世代では完璧でなくなってしまう。有性生殖と無性生殖の両方が出来るユウレイヒレアシナナフシの雌は環境がよければ交尾を嫌がる。やはり進化は凄い。中途半端な擬態も面白く、良い本でした。2017/10/28
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