内容説明
野党分裂に際し、労働者に基盤を置いた方針により超党派的な支持を打ち出した連合の会長が、労働問題の核心と野党共闘への展望を語る。安倍政権が進める「働き方改革」にひそむ姦計とは何か? 「残業代ゼロ法案」の労働者無視の実態とは? 「個人請負の推奨」はなぜ格差と貧困を招くのか? こういった労働条件の悪化に対して、そもそも「労働者の連帯」はどう反撃できるのか?―――連合会長が日々の闘いの中で真摯に思索し、平易に語る。
感想・レビュー
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古本虫がさまよう
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昨年の総選挙前の希望-民進党との合流騒動に関して、連合会長としてどう対処したかなどを説明しつつ、身辺雑記も綴ったエッセイ本。中庸リベラルな姿勢で政治、経済問題を論じている。 一般労働者にほとんど関係のない「高度プロフェッショナル制度」にことさら反対したり、安保法制に関して民進党時代の対応がよかったとして、「私個人としては、今すぐ差し迫ったニーズによって改正が不可欠な憲法の条文があるとは思えない」と明言。ううむ……。共産党と手を組むことができない現実をちゃんと指摘しているのは正論だが……。2018/07/25