内容説明
アメリカ音楽留学から帰国した著者を待っていたのは厳しい現実だった。活動の場を求めて奔走し、うつ病に苦しみ、友情に救われながら、南博は今日もひたすらピアノを弾く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さえきかずひこ
2
己の人生が、音楽に救われ続けていると思わざるを得ない人であれば、必ず心を打たれるだろう。米国から留学を終えて帰ってきた著者が、バークリーで出会った北欧のジャズマンたちと、気の置けない交わりを深めていくさまが大変心地よい。2011/05/14
mok_zaki
0
今作も面白い。 ジャズメンの海外ツアーの話はハズレがない気がする。 多分かけない話も多いんだろうと思う。2015/08/29
Yusuke Osumi
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『ボイコット・リズム・マシン2』で、南博さんの存在を知ったジャズリテラシーの低い私ですが、南さんの淡々と、かつセクシーな話し声で(もちろんピアノも)好きになりました。同書は、南さんのバイオグラフィを辿る上での重要な出来事を細かに綴っている、紛れもないエッセイだと思うんですが、端々に記されている風景描写がとにかく美しい。ジャズメンとしての徹底した美学の裏にある生真面目さがぶつかり合って鬱になってしまったのかなあと。素晴らしい文才に一気読みしてしまった、最近読んだ中では印象に残ってる本です。
Narihiro Hosoe
0
うつに苦しみながらも日々過ごしていく様子はまさに地獄に放り出され、その中で地獄の住人たちと戦いづつける南さんの姿が目に浮かぶ。しかし、読後感は異様にすがすがしく甘い気持ちにさせてくれる。2011/07/03
G2
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サイコー!南博のライブ絶対いく!菊地さんとやってくんねーかな。。。2011/05/30