内容説明
レモンサワーの泡から、昭和と呼ばれた時代の記憶が執拗に、暗示的に立ち上る。団地生活、働き者の母、そして出奔した父の後ろ姿……。中年フリーライター、ジローの物語。酒エッセイの名手、待望の処女小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
だまだまこ
49
立ち寄った馴染みの居酒屋で飲むレモンサワー。思わず近くに座った人と目が合い、ジローの過去を話し始める。高度経済成長の団地暮らし、父親は突然出て行ってしまい、母親が子供たちを支えてくれた過去。同世代の人にはじーんとくるものがあるのかもしれないけど、平成生まれの自分にはどうにもなかなか浸れず。わがままな父親への軽蔑と、文句も言わず現状を受け入れて働いた母親への尊敬の念しか出てこない。何故か、3冊続けて「給水塔」が出てくる本を読んで、読書の偶然の面白さを感じた。2019/11/23
こすもす
6
お酒を飲むと思い出す~♪ってことでしょうね お酒はほどほどに。トラブルの呼び水になるのもお酒が多いような気がします 2017/05/16
まろ
0
私小説ってやつですかね?2014/05/08
ばたかっぷ☆
0
読みやすかった2013/08/18
Hryk
0
両親が自分に何をしてくれたか、自分は子供に何をしてやれるか、改めて考える良い機会になる本です。2012/09/17