内容説明
ロボットやAIで、私たちの生活はどう変わるか? 衣食住から恋愛・仕事・創造の方法まで、ロボット研究の第一人者・石黒浩が、自身の経験や日々の過ごし方を交えて、「新しい世界を拓く楽しさ」と人生、そして「ロボットと生きる未来」を率直に語る。
〇全編語り下ろし。「未来の生き方」を考えるヒントが見つかる1冊です。
〇カバーと本編のイラストは、マンガ『孤食ロボット』の岩岡ヒサエ先生
〇世界思想社創業70周年記念新シリーズ「教養みらい選書」第1弾
目次
はじめに
第1章 テクノロジーの味――食べる
第2章 裸を包む機能美――着る
第3章 言葉と鮮やかな世界――話す
第4章 現実を解き放つ力――想像する
第5章 進化する私と社会――働く
第6章 機械と人の影――信じる
終章 自分をデザインする未来
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
48
ロボットをつくる理由。これまで、何冊か石黒先生の著作を読んでいるので、そうそう、そのとおり・・と。ロボットを考えることは、人間を考えることそのものである。と、ここまでは定番。実は、石黒先生自身が、ロボットを作ること・考えることが、生きる楽しみそのものであるということ。人は、人であるとはどういうことかの根源の一つだと思う。今、自分の中にある思いが、地域の福祉。人が、臨み・楽しみを持つことの大切さに通じるかも。2024/11/25
エリナ松岡
15
しょっぱなから石黒さんの変人話が続くのでおかしいなと思い本のタイトルをちゃんと見直してみると、どうもロボットではなくて石黒さんが主役の本でして、ちょっと勘違いしてしまったようです。でもまあ面白かったこともあり、とりあえずそのまま読み続けました。後半は変人話はほどほどに、ロボットを作る動機が人間への興味であることや、ロボットが当たり前になる未来についての斬新な予想が出てきて、とても勉強になりました。2020/07/16
おおにし
14
石黒教授の生き方はどこか求道者のそれを近い。本人も認めているが、アンドロイド研究は仏教に通じるものがあり、彼の発言の中には釈迦の言葉に通じるものがあると思う。石黒教授が創るロボットは未来の仏像なのかもしれない。2018/05/30
壱
6
2023夏読:5冊目。夏休み始まってからちょびちょび読んでたものを読了。勤務校採用の国語科教科書掲載本。読んだことでおすすめしやすくなったのか、逆にしにくくなったのか… 私の中の「こうあるべき!」とあまりにも真逆でど正直な石黒さんのスタンスに「いやいやだってさあ… そうはいってもさあ…」と内心ごねつつ読んだ。でも最終的に「それもありかも」と着地してしまうあたり、さすが人間について研究されているだけのことはある(その中でも特に私がチョロいのは言うまでもない)。 🔑ロボットたちとの未来は心配?楽しみ?2023/08/09
yahiro
6
この本はロボットそのものと言うより石黒先生がどのようなパーソナリティーであり、どういう哲学に基づいてこういう研究を行っているかが解説されていたので面白く読むことができた。2020/04/05