平家物語

個数:1
紙書籍版価格
¥3,850
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

平家物語

  • 著者名:古川日出男【訳】
  • 価格 ¥3,520(本体¥3,200)
  • 河出書房新社(2018/03発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 960pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784309728797

ファイル: /

内容説明

歴史は輪廻する――混迷極まる政治。相次ぐ災害。そして戦争へ。日本が歴史的転換を果たす動乱の十年間を描いた、空前のエンターテインメント巨編を、語りの魔術師・古川日出男の完全訳で。

解題=佐伯真一
解説=池澤夏樹
月報=高畑勲・安田登

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

178
この巻は平家物語で古川日出男さんの現代語訳です。古文ではあまり長いと感じたことはないのですが、これは解説を含めて900ページ以上ありましたが、現代語訳でも結構面白く感じました。私は平家物語は古典の漢文調がすきなのでなんども読んでいますが、この現代語訳もすんなり読めて好きになりそうです。古川さんのは「ベルカ」しか読んだことがないのですが、ほかの本も読みたくなりました。2016/12/13

starbro

173
池澤夏樹=個人編集 日本文学全集全30巻完読チャレンジ第ニ十四弾です。ようやく80%まで来ました。本巻は本全集の最長頁巻更新です!タイトルと出だしは知っていても、ほんど読んだことがない平家物語通読、貴重な経験です。作者不明なことも初めて知りました。原文を読んでいないので正確にはわかりませんが、オーソドックスで読み易い現代語訳です。訳者古川日出男のまえがき&あとがきも良かったと思います。いつか琵琶法師の弾き語りで「平家物語」を聴く機会があると良いなぁ!2017/01/04

ケイ

150
読メ献本の当選本。初めて読む平家物語。清盛の栄華できらびやかな印象であった平家一族の戦いざま、死にざまに、武士をみる。一の谷の合戦、木曽の義仲の最期に胸はやる。特に、義仲が一人では死なぬと今井を待ち、今井が後を追うところ。武士とは勝ちざま、死にざまが、語り継がれるのだ。自らは動かず、無様な死に方をした頼朝よ、よう聞けよ。皆と西向かわず、重盛の墓から奪われぬように骨を取り出し高野山に送り、重盛が命を助けた坂東武者三人の一人宇都宮左衛門朝綱を頼って東へいった貞能が朝綱に大事にされたくだりがしかしなんとも一番。2019/07/18

こーた

132
現代語訳なのに、流れるような原文のリズムがある。法師の声音が、琵琶の音色が、聴こえてくるよ。は!合戦がある。政治がある。歴史がある。宗教がある。は!は!平氏と源氏が、男と女が、僧が尼が、絵巻物から飛び出して、詠う。祈る。戦う。撥!驕れるものはひさしからず。武士も貴族も、帝も院も、親も子も、生きて盛えて、死んでいなくなる。死んでしまって、いまはもういない。ただ、あはれ。無常ということだけが、常にある。千を越える人々が織りなす、壮大な、巨大な叙事詩にして鎮魂歌(レクイエム)。読めてよかった。日本人でよかった。2017/10/04

さつき

62
私が平家物語に初めて触れたのはNHKの人形劇。その筋の面白さ、リズミカルでつい朗読したくなる文体にずっと魅せられてきました。古川さんの訳は、わかりやすい上に古文の持つ歯切れの良い勢いのある文章がそのまま現代文になったよう。また、語られる場の雰囲気、聞き手の心情に沿い、語りの内容も変容していくものであることを実感しました。場面に合わせて登場する複数の語り手の存在が色々な視点をもたらし、聞き手の続きを待ち望む気持ちが次の物語を生む。どっぷりとその世界に浸り楽しい読書でした。2017/07/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8315507
  • ご注意事項

最近チェックした商品