封印作品の謎 少年・少女マンガ編

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封印作品の謎 少年・少女マンガ編

  • 著者名:安藤健二【著】
  • 価格 ¥687(本体¥625)
  • 彩図社(2018/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801302006

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内容説明

ベストセラーになった安藤健二著『封印作品の謎』シリーズの中から、「少年・少女マンガ」のエピソードを厳選して、文庫化!
ロボトミー手術が問題になった「ブラック・ジャック」、漫画家と原作者の法廷闘争に発展した「キャンディ キャンディ」、黒人差別問題と密接にリンクしている「ジャングル黒べえ」、藤子不二雄のコンビ解消の内幕が見えてくる「オバケのQ太郎」の4作品を収録。
著者自らが関係者に取材を行い、封印の謎に迫っていく迫真のルポルタージュ。誰もが知るあの名作の裏側に隠されたエピソードにページをめくる手がとまらない!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

阿部義彦

18
4作品をよくもそこまでと思うくらい体当たりで取材してます。特に3章ジャングル黒べえがアニメを知ってただけに興味深い。ちびくろ・さんぼを絶版に追い込んだ親子3人の「善意の第三者」[黒人差別をなくす会]のしたり顔の活動には違和感より吐き気をもようしました。危うく手塚治虫さんの「ジャングル大帝」も抹殺されそうになったなんて!そこを講談社がなんとか踏ん張って、巻末に注釈文を入れて文化遺産を守りました。今回ジャングル黒べえをなんと、サンコンさんに読んで貰い感想を聞いたら「僕は嬉しく感じるよ、悪い気はしない。」2017/01/28

緋莢

16
著者が「ロボトミー」の意味を誤り、抗議を受けた『ブラック・ジャック』、漫画家の勝手な商品化に原作者が激怒した『キャンディ・キャンディ』、「黒人差別をなくす会」からの抗議以降、封印された『オバケのQ太郎』と、その巻き添えをくらった『ジャングル黒べえ』名作マンガの「封印」の理由を探る。 2017/05/12

まさむね

8
その作品が封印されたのは何故か、可能な限り関係者に取材してその理由を分析した傑作ルポ。10年前の本の再編成のため、『ジャングル黒べえ』『オバケのQ太郎』は封印が解かれているが、封印された経緯はそれぞれスリリングだった。誤った医療、合作の権利問題、黒人差別、と簡単に語られがちな封印作品だが、それだけでない複雑な事情があるのだなあと思う。調べた挙句、正確な原因がわからなかった、というのも、変な自主規制の潮流を象徴していたように思う。あの「黒人差別をなくす会」が家族3人だけの団体だったことが最大の驚きだった。2017/02/12

イガラシ

2
封印された漫画について調査したもの。4つの漫画のうち、「ジャングル黒べえ」「オバケのQ太郎」についてはすでに封印解除されているが、「ブラック・ジャック」の第41話と第58話、それに「キャンディ キャンディ」については難しそうですね。それぞれの封印の過程が書かれているが、すでに作者が亡くなっていたり、関係者が口を閉ざしたりすることもあるため、推測に依る部分もあるのは仕方ないのだろう。2020/09/30

大典太

2
本作で取り上げられてる作品は4本。封印に至る過程は様々なれど、イヤーな感じの話ばかりだ。 過剰な自主規制。常識完全欠如のマンガ家と、それに比べりゃマシっぽい原作者の法廷闘争。当人同士は終生仲良かったのに、家族が出てきて面倒くさいことになったコンビ。どれもこれも封印するかねぇ、これと。2019/03/22

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