内容説明
日本初の遺品整理専門会社を設立した著者が、創業以来9000件に上る遺品整理から得た貴重な体験をもとに、深刻になりつつある孤立死に対し、どうしたら避けられるかをわかりやすい口調で語ります。全国の「孤立死問題に対する講演会」でしか語らなかった数々の名講演も収録。非売品DVD「孤立死-気づいてもらえない死-」もコミック化して収録。老若男女すべての日本人必読の一冊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
涼
12
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2018/09/post-fdb8.html2018/09/01
フクミミ
10
ページに時おり現れる現場の写真のリアルにビビる!後期高齢者が4人に一人・・とか言われてる近い将来、OO人に一人が孤立死と数字になって発表されそうな予感。誰にでも可能性のある話。会社以外の人間関係をあまり持たないダンナを残しては先に死ねない。2016/08/22
牧神の午後
9
「遺品整理屋は見た」の人。筆者も後書きに書いているように生々しいノンフィクションドラマを期待すると、肩透かしにあう。孤立死の後の迷惑が生々しくって(借り家だと大家さんにも迷惑をかけて)、もしそうなるの嫌だったら、どんなことに心がけないといけないのか、社会的に支援できることはないのか、といった提言。数多の現場を経験し、さらにその後のゴタゴタも見てきた筆者の言葉は本当に重い。最後に孤立死リスクのチェックリストがあるんだけど、あまりに該当項目が多くて嗤える。2015/04/25
erie
6
割と柔らかい本であり、筆者の経験や主観に基づく記述も多かった(女性は社交的で、結論のない話をいつまでもできてとか)。まあしかし膨大な事例を見てきた専門家の書いたものとして一読の価値はあるだろうし、幅広い層を想定しているのだろうなとも思う。とりあえず働いているだけマシなのだろうか…。関連してこの本以外に少し調べたが、海外で命を落とした場合空輸費用がかかるらしい。一応repatriation of remainという保険に入っているが、事実上、老いた親に英語で手続きができるとも思えないんだよな。2018/10/26
銀雪
5
本の字が大きかったことに少し驚いた、と同時に、あぁ、これは高齢になる人を読者として想定しているからなんだなぁ……と納得。著者の本は、冊数を重ねるごとにより実用的なものになっている気がする。そして、どれもだいたい内容は共通しているけれど、絶対に何かしら新たな内容を知ることができるのが嬉しい。漫画の合間に写真があったのは衝撃的だった。初期のオタク世代にも孤立死が多いことや、若者の孤立死に対する考え方が印象的。そして著者は、『オタクの逝き方』にも協力していたなんて。「社会から孤立しない人材」も参考になりそう。2013/01/08