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内容説明
「原発のコストは高い」「“安全な被曝量”は存在しない」「原発を全部止めても電気は足りる」。40年間原発の危険性を訴え続けてきた研究者が語る「原発の真実」とは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
326
再読だが、あれから5年状況は何ら改善されていない。唯一幸いなことは、福島原発事故後に著者が最も心配していた「水蒸気爆発」という最悪のシナリオが起こらなかったこと。もっとも、それが本当に回避されたのかどうかもわからないのだが。それにしても、読むほどに暗澹たる想いを抱かざるを得ないし、東電と政府への不信はつのるばかり。文科省が定めた、安全基準の年間20ミリシーベルトという値は、原発作業員が白血病を発症した場合に労災認定を受けられるレベルだというではないか。子供を、そして日本の未来を守れない原発は廃止すべきだ。2016/02/27
mitei
114
原発の恐ろしさをこれでもかと伝えるところに迫力を感じた。流石に事故前から原発反対を明確にされてきた人だなと思った。それでもいつか原発を動かすんだろな。2012/02/24
たー
97
悲惨な事故が起こるまでこういう意見が全く注目されなかったのは大変残念だ。(私自身も原発のプロパガンダを鵜呑みにしてた)「命より電気が大切ですか?」の一言は重い。2011/07/28
Rubik's
91
★★★★☆ 読みやすいし分かり易い. 原発反対2019/09/09
みんと
87
自分たちの原発に対する認識の甘さを反省せざるをえない。 電力会社や政府に対しての責任追及だけでなく、普段の生活に密接した電気に関して、どれだけの人が危険性を知ろうとしていただろうか。 発表されている、放射線の安全な基準値にしてもそうだ。 その数値だけで、なぜ安全かそうでないかを判断できるのだろう。 判断するのは自分なのである。 一度身についてしまった贅沢で便利な生活を変えてゆくのは確かに苦痛が伴うかもしれないが、未来への安全を手に入れるには認識を変える必用がある。2012/04/21