SPA!BOOKS<br> イスラム飲酒紀行

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イスラム飲酒紀行

  • 著者名:高野秀行
  • 価格 ¥942(本体¥857)
  • 扶桑社(2018/03発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784594064365

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内容説明

「辺境作家」の著者は、毎日酒を飲まないと一日を終えられない。取材でイスラム圏にいるときも必死でご禁制の酒を探す。そこで見えてきたイスラム圏の“建前と本音”とは?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

109
酒がないと生きていけない著者と原則飲酒が禁じられているイスラム社会という禁断?!の組み合わせの酒文化探訪エッセイ。いやあ面白くて笑いっぱなしだった。酒の入手が困難という中で、ただ飲みたい一心でギリギリの線まで踏み込み、ちゃっかりと酒まで辿り着くところが流石。しかもこっそり一人で飲むのではなく、現地の人たちとワイガヤで愉しみながら飲むのだ。怪しげな人物もいっぱい登場。でもみんな人間味に溢れている。特にイランの親切で短気な老人のオチがいい。著者の酒飲みとして腹を割って話す姿に国境も文化の違いも無いと思えた。2020/11/21

ゆいまある

94
アルコール依存症である高野さんが、酒を禁じている国に行くとどうなるかという興味深いルポルタージュ。酒が切れるとだるくなり、何も手に付かずイライラするので、偶然隣に座った見知らぬ人にまで酒が手に入らないか訊ねる。売春(勿論非合法)を斡旋する店には酒があることが多いので、女性に興味がなくても娼館を訪ねる。但し、ソマリランドなどカート(国際的に向精神薬に指定されている)がある国ではそれを使うので飲酒しなくてもいい。根っからの依存症である。本来協調性があるのに酒の事になると友人をも巻き込む。酒恐るべし。2019/03/15

Rin

77
【図書館】イスラム国は飲酒は罪。そんな国へアルコール依存症一歩手前の著者が向かう。頭のなかはお酒でいっぱい。常にお酒の気配を求めて、いかにして入手するかを必死に考えている。決して諦めない、そのためには言葉の通じない人とのコミュニケーションだってこなせちゃう。現地の人と楽しくお酒を飲み交わす。苛立ちもお酒があればすっとたち消える。それでも色んな発見も。現地の人の優しさやおおらかさも、生活もしっかり伝わってきた。面白おかしく読みながら、写真を眺めて想像する。そんな読書タイムでした。2017/06/17

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

67
イスラム教では禁止されている飲酒。とはいえ、どこの世界でも裏道はあり。ノンフィクション作家高野秀行さんが、イスラム圏でお酒を求めて右往左往する様子だけでもおもしろいのだけれど、それと同時にお酒を通して、ニュースで報道されないイスラム圏の生の顔、普通の庶民の生活が垣間見えたようで読んでいて楽しい。ウーゾを飲んでみたい。高野さんご本人は「アル中一歩手前」とおっしゃっているけれど、すでに立派なアル中だと思います。2016/07/07

さつき

59
イスラム圏でお酒を求めて探索する様子がひたすら描かれた紀行文。パキスタン、アフガニスタン、チュニジア、イランなどなど、舞台となる土地は様々。なかなか訪れるのは難しい場所が多く、面白いです。雰囲気のある写真がたくさ挟まるのも良いです。しかし、そうまでして、お酒が飲みたいのか⁈と何度もツッコミたくなりました。すごいガッツです。読んでいるうちに、こっちまで酩酊がうつったような高揚した気分になりました。2017/09/16

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