内容説明
著者の真骨頂ともいえる世界の賭博場放浪記。
カミさんと別れたのをきっかけに「くだらないことをしてやろう」と思ったナルコレプシー(睡眠発作症)の男が、ラスヴェガスを皮切りにニース、ロンドン、サイパン、カイロ、ベイルートなどの賭博場を転々と放浪することに――。
同行する秘書兼通訳のミセス・アンはユダヤ人の母と、日本人医師の父とのハーフで機知に富んでいる。
ギャンブル描写のみならず、著者が世界各地で出会ったユニークな人々を特有のユーモラスな視点で描写しているのが痛快な一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
でろり~ん
2
ん~、こういう文章もものしていたんですねえ。本式のルーレットとかやったことないですが、自力の介入があり得るものだったんですか、そですか。ま、ディーラーが居る仕組みなわけだから、手業が存在しているとしても不思議ではないのかもしれません。興味深い、ギャンブラーの真摯な声の一冊でした。40年近く前の山手線界隈の話。時代が二つか三つ違っている感じでした。上野と池袋を真っすぐ繋いだ線から南側は、すっかりコンクリートと灰色の風が吹き抜ける高層ビルだらけになりました。東京にカジノ。著者は反対しながら通いたかった、かも。2018/10/13
6
0
○代議士の息子。カジノにくるなり無利息の金を借りてさっと帰ってしまう人たち。張ったあとの悔み。名店の周辺にはやはり名店がある2020/06/17