日本経済新聞出版<br> 日本買い 外資系M&Aの真実

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日本経済新聞出版
日本買い 外資系M&Aの真実

  • 著者名:加藤有治【著】
  • 価格 ¥1,936(本体¥1,760)
  • 日経BP(2019/02発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784532321093

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内容説明

*ソフトバンクが3.3兆円で英アーム社を買収するなど、いま空前のM&Aブーム。でもにわか仕立ての日本勢の多くはM&Aで大やけどを負ってきた。外資系のM&Aファンドはどのような企業価値向上策を実行しているかを本書では紹介する。

*外資系ファンドによる買収というと「ハゲタカ」など負のイメージが強いが、企業の生産性を見直し、グローバルな視点で事業を見直す絶好の機会であることを説得的に解説。

*一口にM&Aといっても、ファンド系と事業会社系で目的や手法が大きく違い、買収する会社も違ってくることなどを説明。また、ファンド、投資銀行、コンサルタントなどが案件を巡って、実際にどのように行動し、協力・競争をするのか、現場を知る著者ならではの解説をする。

*「事業提携はまず出資が前提」「中期経営計画の発想はなく、短期目標を基点とした事業戦略」など外資系の行動特性を紹介する。

*著者は名門大型ファンドとして世界的に有名なペルミラの日本法人社長を務め、回転寿司スシローや農薬商社アリスタといった巨額M&Aを成功させた第一人者。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Emkay

9
大変よく書けている。日系資本は福で外資は鬼という旧態依然とした社会で、正面から対日投資の必要性を主張する風通しの良さ。外資ファンドが重視するセオリー/プロセスも丁寧に説明。他国の同僚や意思決定者にいちいち説明が求められる外資ならではの苦労も滲み出ている。案件の交渉方法や、過去手がけたout-inの案件の説明も分かりやすい。最後の部分は、外資への風当たりに対する本音が出た感じだが、日本にとどまっていれば確かにフラストレーションはたまる。日本は相変わらずプライドが高いが、世代間で認識は確実に変わっている。2016/12/15

7
いつまでも「ハゲタカ」などと外資ファンドを目の敵にしているより、彼らの意図や強み価値観を理解して、そのリソースを上手く取り入れて利用する方が、グローバル市場で生き残る術の一つなのだろう。海外から見ると日本の一番非効率な所は「人的資源の配分」だそうだ。優秀な人材が従来産業の大企業内部に取り込まれていて、新興産業や成長分野に解き放たれていないという指摘である。著者の指摘通りに政策による解雇規制緩和で、そうした経営人材の流動性が高まるかどうかは疑問だ。内部昇進の重視は日本企業の仕事のやり方自体にその原因がある。2017/10/31

スプリント

3
買い手からみた日本企業のM&Aの利点と問題点がまとめられています。日本人がイメージするネガティブイメージを払拭する目的で書かれているようです。2016/11/23

Takuya Ikeda

1
M&Aの基本が、その事例とともにコンパクトにまとめられた一冊。ハゲタカファンド、アクティビストによる濫用的な買収のイメージが強かったが、買収側が投資家として企業価値を高めることを目指した行動をとるのは当然の前提、むしろ買収によって資金や人材が解放されて、売却側のポートフォリオの改善にもつながるという指摘は、とても腑に落ちた。 まだまだ勉強が足りないな。がんばらねば。2018/05/05

山田

1
よい事業で悪いBSの企業、のびしろに注目する。EBITDA成長×市場評価向上(例えば海外企業とのシナジーを上げやすい体質になればMA市場の評価が上がる)+現金創出が価値創造の要因分解。ビジネス上で大きなインパクトがあるのは資金より人材の解放。雇用の流動化が日本の成長のカギ。バイアウトファンド、外資からの経営資源はその障害となる生え抜き主義の日本の企業統治の形(経営陣)を変えられる。政府は企業の自助努力ではできない事(制度改革)を。2017/08/28

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