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内容説明
グーグル、サムスンの勝利は『孫子』にある
戦略の聖典を達人が縦横無尽に読み解く
正の戦略と奇の戦略を組み合わせて勝利したグーグル、「やむを得ざる状況」を作ってJALを再生させた稲盛氏、 日本企業を巧みに誘導したサムスン――。
彼らの選択は、『孫子』によって説明できます。
「算多きは勝ち、算少なきは勝たず」
→論理的積み上げの大小が、未来を決める(ヤマト運輸・小倉昌男、本田技研工業・藤沢武夫)
「戦いは、正を以て合い、奇を以て勝つ」
→まず正攻法、そこに奇手を組み合わせる(グーグル)
「兵の形は実を避けて虚を撃つ」
→物理と心理の、両方の虚を撃つ(アップル・ジョブズ)
「兵に常勢なく、常形なし」
→経営とは、リズムである(曹操)
など、伊丹氏が感銘を受けた30のキーワードを抽出。
経営者の役割、リーダーシップ、戦略的思考などの6つの章に大胆に整理し、チャーチル、韓信、西山弥太郎、本田宗一郎、三枝匡、數土文夫、トヨタ自動車、ソニー、コマツ、東芝、本田技研工業、3Mなどの、実在のリーダー、企業のエピソードを交えて、真に学ぶべき点は何かを解説、競争を勝ち抜くための実践的ヒントが満載のビジネス書です。従来の『孫子』の解説書は、軍事研究者、中国研究者が当たることが多く、戦略を熟知した経営学者が真正面から解説することはありませんでした。本邦初の対決をお楽しみください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
5 よういち
75
世界的に有名な兵法書『孫子』は優れた経営指南の書としても重宝され、昨今の経営者層にも愛読書としてあげる人は少なくない。2600年前に書かれた書物なのに、深い洞察で物事の本質を捉えており、今日のビジネスシーンにおいても根幹部分を支えることができる理論が人気の秘密なのであろう。◆さて、本書はそんな『孫子』を経営という視点から読み解こうとしている。孫子の洞察の源は『人間理解の深さ』と『物理と心理の両にらみ』で考えるという、ものの見方だと指摘する。◆利と害を総合的に考えるのが智者の戦略的思考/まず正、そこへ奇2018/12/26
Taka
31
兵法書を経営という視点から活用する試み。そもそもビジネスの世界も覇権を争う戦いの場として捉えるとかなり親和性は高い。孫子の兵法は以前かなり深く読み込んだつもりだったが数年経つとちらほら忘れているもんだ。またこれをきっかけに定期的に読み込んでいこうと再決心した。2020/01/19
壱萬参仟縁
19
歴史に恥じない: 流れを考え、動きに逆らわず、ときにうまく乗るようなことを考える。地図上で考える(31頁)。経営:他人を通し て事をなすこと(43頁)。戦略の本質:実際の戦いの前に勝てる態勢と状況を作っておくこと。タイミングを見て開戦(128頁)。 まず害の全体像を考え、後に利へ思考を移す(169頁)。学習する能力が肝であり、その能力は、現場の動きの中で培われ、 発揮される(190頁)。 2015/04/08
エスニック料理好き
6
今月5冊目の孫子。日本の経営学の第一人者、伊丹敬之氏が経営の視点から読み解いた一冊。孫子から経営に含蓄のある言葉を30選び、トピック毎に再構成した内容だが、選ぶ言葉が秀逸。「兵は国の大事なり」「兵は詭道なり」等の有名な言葉がある一方、「お!それを選びますか」と感心する言葉もある。例えば「勝ちを知るに五あり」。これは有名な「彼れを知りて己を知れば、百戦して殆うからず」の直前の言葉。通常は名文句に隠れてしまうが、著者は敢えてこの言葉に注目し、経営視点で意義を考察する。経営学者視点の解説が非常に参考になる一冊。2015/06/28
貧家ピー
5
伊丹流、孫子本。 「人間理解の深さ」、「物理と心理の両にらみ」という2つの源泉があるからこそ、経営者・リーダーが学べるものがある。 アップルやサムソンといった具体的事象も例示されてわかりやすい。2017/06/08
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