内容説明
『ぎぎ・ぐぐ』ゴンズイ科の海水魚。胸鰭の棘を動かして「ぎぎ」「ぐぐ」と鳴く。『オランダ雉隠』アスパラガス。ちなみにブロッコリは『子持花椰菜』である。『われから』藻に鳴く虫といわれる、謎多き虫。『雪坊主』雪国の妖怪。『大根祝う』鏡餅の上に輪切りの大根を飾る、元日の宮中の風習。──消えゆく季語に新たな命を吹き込む読み物辞典。超絶季語続出の第二弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
bookkeeper
47
★★★★☆ 再読。わずか17音、定型では五・七・五の音数で構成され、季語を含むなど制約の多い定型詩の俳句。その季語について様々な理由で忘れ去られる寸前のものを紹介するエッセイ。曲水・竈祓など失われた風習、麦藁籠・炭団など使われなくなった日用品、中には12音も取って使いにくい事この上ない季語も。季節の折々に名前を付けたり、一般の名称と違う呼び方を作ったり、昔の豊かな精神性が感じられます。TVでもお馴染みの夏井先生がそのまんまの楽しい語り口で解説してくれていて楽しい。俳句が沢山紹介されていて、とてもお得です。2022/01/23
みつ
20
先頃読んだ『絶滅寸前季語辞典』の続編。前著と比して取り上げられた季語は自分には生活感が希薄で、あまり魅力を感じなかった。「春」「夏」から「秋」「冬」に至るとページ数が少なくなっているのも、季語採取に困難を感じたからではと邪推してしまう。「絶滅寸前季語保存委員会」の面々による作は、優れたものが前著以上に多い印象の一方で、著者が「論外中の論外」「迷句珍句」「超低レベル」「あまりのバカバカしさ」と毒づく作も多数。それでいて読んで思わず笑ってしまうあたり、十七音の文芸ならではの面白みかもしれない。(続く)2026/05/22
てくてく
10
絶滅したとしても仕方がないかなと思われる季語から絶滅してはもったいないと思われる季語までいろいろあって面白かった文章自体もテンポが良くて楽しかった。2017/08/05
gelatin
8
★★★★ エッセイ部分は調子が良すぎてちょっとオバサンのサービス精神が裏目に出てるなーという感じなのですが。…が。季語の用例として引かれる最後の俳句がどれも素晴らしいのです。「絶滅危急」というからには、現在の日常からは多少なりとも逸脱している言葉を用いて、人の心に届く俳句を作るというのは生半可なことではありません。日本語においては(特に俳句では)語感の作用が大きいのでそこに因るものも多いというのを差し引いても、はぁ、俳句ってすごいなぁと単純に感じてしまう、それはまさに夏井いつきの力なのでした。2015/08/12
totuboy
5
プレバト!でおなじみの夏井先生が、日本に伝わる様々な季語、その中でも特に生活の変化などで廃れてしまっている季語の用例集を作るために活動をし、作った句を掲載している。日本人の四季の微妙な変化を感じ、愛でる感性が本の至るところにちりばめられていて面白い。2016/09/24




