竹書房文庫<br> シェイプ・オブ・ウォーター

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竹書房文庫
シェイプ・オブ・ウォーター

  • ISBN:9784801913912

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内容説明

アカデミー賞 最有力! ほか数々の賞にノミネートされている本年度最大の話題と感動作
ギレルモ・デル・トロ監督がダニエル・クラウスと共に、自ら小説化。日米同時発売!

◎第71回英国アカデミー賞 最多12部門ノミネート
◎第75回ゴールデン・グローブ賞 最多7部門ノミネート 2部門(監督賞・音楽賞)受賞
◎第23回放送映画批評家協会賞 最多14ノミネート 4部門(作品賞・監督賞・美術賞・作曲賞)受賞
◎第52回全米映画批評家協会賞 主演女優賞受賞
◎ベネチア国際映画祭 金獅子賞受賞 2017

『パンズ・ラビリンス』のギレルモ・デル・トロ監督が贈る
切なくも愛おしい、誰も観たことがない究極のファンタジー・ロマンス

独自の世界観を持つストーリーテラー、ギレルモ・デル・トロと著名作家ダニエル・クラウス。
才能あるふたりのコラボレーションが生み出した、人の心を捉えて離さない切なく美しいラブストーリー。
ふたりのアーティストによって一から創り出されたこの物語は、大胆にもふたつのメディアで段階的にリリースされる──
ひとつは文学、ひとつは映画で。あなたがこれまで見たことも経験したこともない世界。
それが『シェイプ・オブ・ウォーター』の中に広がっている。

今、言葉を越えて──心が繋がる
〈あらすじ〉1962年、孤児院で育ったイライザ・エスポジートは、生まれつき口が利けない。ボルチモアにある政府の極秘研究施設で深夜勤務の清掃業務をこなしつつ、彼女は己の退屈な人生の中でもがいていた。そんなある晩のこと、イライザは偶然にも、“ある何か”を見てしまう。それは、この研究施設創設以来の“貴重品”。アマゾンの奥地で神のように崇められていたという“彼”の奇妙だが、どこか魅惑的な姿に心奪われたイライザは、周囲の目を盗んで会いに行くようになる。子供の頃のトラウマで声が出せないイライザだったが、“彼”とのコミュニケーションに言葉は必要なかった。音楽とダンスに手話、そして熱い眼差しで二人の心が通い始めた時、イライザは“彼”が間もなく国家の威信をかけた実験の犠牲になると知る──。

◎映画『シェイプ・オブ・ウォーター』2018年3月1日(木)全国ロードショー!
監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:サリー・ホーキンス、マイケル・シャノン、リチャード・ジェンキンス、ダグ・ジョーンズ、マイケル・スタールバーグ、オクタヴィア・スペンサー

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nuit@積読消化中

113
映画を観る前に読んでいてよかった。映画では中々描ききれない登場人物のそれぞれの苦悩や内面までも、この本書では手に取るように分かる。映画を鑑賞済みの方にも本書を読んでもらいたい。切なくはあるけれど、とても素敵な大人のお伽話です。2018/04/08

ねりわさび

90
ギレルモ デルトロ執筆によるファンタジー映画の原作。半魚人と社会から疎外されたヒロインたち、それらを利用し破滅させようとする隠滅としたプチ権力者たちを交えて物語が描かれている。長編なのですがドラマ展開がハラハラさせる構成になっていてリズム良く読むことができます。冗長に思えた伏線が後半で明かされたりするところも注目。たいへん面白かったですね。2023/10/03

Willie the Wildcat

73
植え付けられた固定概念や先入観が自他の思考を狭め、心底に潜めることとなる個性。神が齎した”奇跡”が、登場人物1人1人を、物心の縛りから解放。相互に、転機が転機となる感。共生。中でも、公私に渡って理想と現実の狭間にもがくリチャードの存在感は抜群。最期の詫びは、懺悔と感謝。周囲の変化が時に残酷であり、救いでもある。ジャイルズが語る”矛盾”が象徴。自由故の孤独感。現代社会の落とし穴とも言える。イライザと”彼”の旅立ちは、”導き”である。映画には映画の良さがあったが、文字故の深みを堪能。2018/04/18

Bugsy Malone

69
しがらみや境遇を背負い、それぞれが苦悩し喘ぐ。ここに登場する人々は、それらを受け入れながらも自分の在り方を貫き通す。映画は映像美と懐かしさ、こだわりが際立つとても素敵なラブストーリー、小説では更に細やかな心情を加味し、心の再生という意味合いをより一層強く持たせているように感じました。ラストでちょっぴりラヴクラフトを思わせるのは監督の愛とお茶目心なのかな、などとも思ってしまいました。いずれにせよ映画も小説も監督の素晴らしい贈り物です。2020/10/22

keroppi

61
映画に感動して、小説も読んだ。映画は約2時間、小説は約600ページ。それぞれに、映画でしか出来ない世界観があり、小説だから出来る登場人物の詳細な描写がある。小説では、ストリックランドと、その家族に多くのページ数がさかれ、彼の心理が深められた。映画では、文字では表現出来ない、音楽や映像が生み出す世界観を創り上げた。お互いに補完しあって、この世界を広げているようだ。そして、私はこの水に満たされた世界に溺れてしまう。2018/04/13

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