内容説明
イラストレーター・文筆家であり、野遊び・焚火の達人として知られる著者が、過去の小説集の中から自ら10編をセレクト。
焚火と星空と胸の高鳴りと―――。
著者が全面的に手を加えて甦る、アウトドア/ネイチャー小説の精華。
初めてのキャンプ。初めての焚火。初めての夜の森。初めての嵐。
僕はまたいつか、こんな夜を過ごせるのだろうか―――。(「星の降る森で」より)
<目次>
原野へ/座る牝牛/絢爛/少女の峰/神さまの棲む川/青い水の銀河/川の肋骨/獲物の分け前/湿原の記憶/星の降る森で
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fubuki
4
アウトドア系短編小説集。出だしに登場する人物が、話の中でどう関わっていくのかと思ったら、最後まで出てこない、という作品があり、構成がよくわからないものがあった。全体的には、自然の中に身を置いて、時には闘い時には対峙しながら、迫力ある描写にも引き込まれた。釣りのノウハウは全く分からないけれど、やっぱり実践が物をいうんだ、と思ったら「釣りはやらない」のだそうで(汗)。素晴らしい想像力と表現力!表題の「星の降る森で」が一番よかった。私もこういう時間を過ごしたかったなぁ。2018/07/13