交通新聞社新書<br> プロ野球と鉄道 - 新幹線開業で大きく変わったプロ野球

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交通新聞社新書
プロ野球と鉄道 - 新幹線開業で大きく変わったプロ野球

  • 著者名:田中正恭
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 交通新聞社(2018/02発売)
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  • ISBN:9784330863184

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内容説明

かつて多くの球団を鉄道会社が保有していたように、
古くから密接なつながりがあるプロ野球と鉄道。
チームの遠征においても鉄道は必要不可欠で、
新幹線の開業による所要時間の短縮は革命的な出来事だった。
本書では、黎明期から現在までのプロ野球と鉄道の関わりについて、
各種資料を検証・考察するとともに、現在球団を保有する
阪神電鉄や西武鉄道の取り組みなどを紹介。さらに、
金田正一氏や古葉竹識氏といった往時のスター選手たちが語るエピソードなど、
さまざまな視点からその深いつながりをひもといていく。
■著者紹介
田中正恭(たなかまさやす)
昭和30年、神戸市生まれ。甲南大学卒。神奈川県在住。国内鉄道全線踏破のほか、海外27カ国を鉄道旅行。鉄道を中心とした執筆活動を続けている。熱心なプロ野球ファンでもあり、昭和57年から9年間阪急ブレーブス東京応援団として活動した。ブレーブス消滅後は、12球団の試合を観戦し、球場での観戦は1000試合を超える。著書に『われらブレーブス人間』(菁柿堂・共著)、『消えゆく鉄道の風景』『終着駅』(自由国民社)、『夜汽車の風景』(クラッセ)などがある。

目次

●本書の主な内容
第一章 黎明期の職業野球
第二章 昭和の遠征事情
第三章 鉄道会社のプロ野球チーム
第四章 広島東洋カープと鉄道との密接な関係
第五章 西武鉄道と阪神電鉄の観客輸送への取り組み
第六章 12球団の本拠地球場と鉄道
第七章 かつての名選手に聞いた“プロ野球と鉄道”

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fwhd8325

39
中日球場からの中継では、外野スタンド越しに走る新幹線の姿を見ることができた。ジャイアンツがV9を目前にし、足踏みをしていたとき、甲子園での天王山を迎えるタイガースが、その新幹線で移動していた。移動手段としての鉄道、そしてプロ野球との密接な関係は、なるほどと唸るものが多く、興味深い一冊だと思います。古くは、夜行列車で、床に新聞紙を敷いて移動したというエピソードは、今からすると信じられないけれど、そんな環境でも夢を与えてくれた選手たちには、感謝の言葉しかありません。2018/06/01

おいしゃん

20
【2024-62】一見不思議な組み合わせだが、鉄道会社からしたら沿線活性化と郊外に本拠地を置くことによる長距離の運賃収入が得られる、という大きなメリット。交通網の発達とプロ野球の発展も強い関係。2024/05/13

kenitirokikuti

11
交通新聞社新書121。副題「新幹線開業で大きく変わったプロ野球」。巨人のV9開始やカープ初優勝の年は、それぞれ東海道新幹線の開通、山陽新幹線の全通の後の出来事だという。プロ野球観戦といえば巨人のナイター中継だった時代が長いので、選手たちの移動については見えていなかった。新幹線の開通前、東京ー博多は20時間以上もかかった。東京ー仙台も8時間▲球団オーナーには新聞社や鉄道会社のほかに食品関係もある。ロッテ、日本ハム、ヤクルトが食品系だが、本書は交通新聞社新書なので、食品系球団の記述は薄め。2018/02/18

ようはん

10
日本プロ野球の草創期から現在までの歴史において鉄道の存在がいかに関わってきたのをテーマにした本。鉄道網の発達による移動時間の短縮が試合日程の構成を変化させたり西武・阪神両チームにおける親会社の試合時の電車運行のあれこれ等幅広く扱っている。最後の金田正一ら鉄道にまつわるプロ野球OB達のインタビューも良かった。2019/09/29

nishiyan

10
黎明期から現代までの鉄道との関わりについて論じられている。第二章「昭和の遠征事情」は興味深い。山陽新幹線は未開通、もっぱら在来線での移動が主であった昭和20~30年代にかけて福岡に本拠地を置いた西鉄ライオンズが5度の優勝をできたことは驚異的である。長いロードを終えてから本拠地での圧倒的な勝利。西鉄にとっても他球団に過酷な移動であった。東海道新幹線の開通とともにV9が始まった讀賣巨人軍。とても対照的である。第四章「広島東洋カープと鉄道との密接な関係」も読みごたえがあった。鉄道と野球は切っても切り離せない。2018/05/31

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