織田信忠 - 「本能寺の変」に散った信長の嫡男

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織田信忠 - 「本能寺の変」に散った信長の嫡男

  • 著者名:近衛龍春
  • 価格 ¥950(本体¥864)
  • PHP研究所(2018/03発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569661384

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内容説明

「『本能寺の変』で歴史は変わった」とはよく言われることだが、信長のみならず、信忠が死んだことも見据えて、そう言っている人は少ないだろう。本能寺の変が起こった時、信忠は26歳。武田攻め、雑賀討伐などで戦功を重ね、後継者としての力量と判断がようやく信長に認められ始めた矢先の出来事だった。戦場では決して死を恐れない勇将ながら、素顔はなんとかして父に認められようと悩みもがき、そして背伸びをしていた普通の青年。しかし著者は「あとがき」でこう記している。「信長が死んでも信忠が死なずに安土に戻り、軍勢を立て直して惟任光秀に向かったならば秀吉も豊臣姓を名乗らず、家康も神君などと崇められなかったのではないでしょうか。織田幕府は充分に開ける人材だったと思います」。本書は、天才・信長との葛藤、そして弟たちとの後継者争いに悩みながらも、たくましく成長していく信忠の生涯を描いた長編歴史小説である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

maito/まいと

7
織田信長の嫡男にして、父の陰に隠れ続けたまま、歴史の舞台から退場してしまった信忠。近年では評価の高い信忠を、‘妻’松姫との悲恋や、弟勝長との結びつき、そして何より魔王・信長への恐怖心などなど、悲劇を背負う若者として描いた歴史小説(PHP文庫の歴史小説シリーズの中でも屈指の分厚さ!)前半こそオドオドした頼りない印象しか残らない信忠だが、後半以降は気持ちも落ち着いてきて、腰が据わってくるので読んでて感慨深くなってくる(笑)ラストの光秀軍との壮絶な死闘は非常に臨場感あふれる展開、歴史小説ファンなら必読です。2008/12/02

BIN

3
織田信長の嫡男信忠を調べた限りこれでもかと描いた作品(それでも半分近くカットしてるとか)。天才すぎる父をもったために劣等感を持ち続けて若干ウジウジしているのが気になりましたが、終盤は独り立ちしたせいか清々しい。松姫に対して純愛過ぎるが信忠ならあってもいいかという感想。まず記憶に残らない弟勝長がよく描かれてます。本能寺の変で生き残れていたら、後継者として十分無難に天下統一できていただろうに、勿体無い限りです。ラストの無双ぶりは良かった。あとがきにある通り新装版として完全版出たりしないかなとちょっと期待。2018/01/31

Ryuji

3
★★★★☆私の家から歩いて5分位の所に、武田信玄四女・松姫が開いた信松院というお寺があります。その松姫の婚約者だったのがこの本の主人公・織田信忠、私にとって気になる歴史上の人物の一人です。全編を通して松姫への想いが随所に出てきます、正直そこまでは無いだろう(小説なのでまあ良いのですが・・)とも思いましたが織田信忠の誠実さが良く出ている部分でもありました。 偉大な父の子として大変な思い(常に信長を意識せざる得ない)をしながら、嫡男として何とか頑張ってやっていこうとする姿が良い。本能寺の変で死ななければ・・。2013/04/14

【すとちゃん】

2
信長が本能寺で果てたとき、後を追うように信忠が二条新御所で討ち死にしなければ、織田政権は続いたのではないだろうか?稀代の英雄・信長には及ばないまでも、次男・信雄、三男・信孝に比べれば、信忠であれば政権維持は可能だったように思える。偉大なる父・信長の前では萎縮し通しだった信忠が、信長の死を知って、初めて自由を得たかのような僅かなひと時の奮戦振りまでの生涯を、会うことの叶わなかった婚約者・松姫(武田信玄の五女)への淡い思いとともに上手く描いていると思う。しかし分厚い文庫本(678P)だ。2009/07/21

1
ファザコン気味でちょっと情けないところもある信忠。そこが人間味溢れる。天才になれなくても秀才型だし、もし生き延びていたら、その後の日本もかなり違っていたのではと期待してしまう。秀吉が好きじゃないから。2013/12/10

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