くるい咲き~越前狂乱~

個数:1
紙書籍版価格
¥1,870
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

くるい咲き~越前狂乱~

  • 著者名:大塚卓嗣
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 光文社(2018/02発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 390pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334912086

ファイル: /

内容説明

元亀元年(1570年)、朝倉家家臣の小林吉隆は、織田家との合戦中、富田長繁に命を救われる。世の道理を重視する吉隆だが、忠に薄く戦好きな長繁とは、不思議と馬が合った。しかし、崩壊へと向かう朝倉家に見切りをつけた長繁は、織田方へと寝返ってしまい……。朝倉家滅亡後の越前に、大戦乱を起こした猛将・富田長繁。七百vs.十万という圧倒的劣勢の中、戦国最凶の男が魅せる蛮勇とは? 息をもつかせぬ圧倒的合戦譚!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

64
【「男祭り」参加】越前狂乱、という副題に魅かれて。あまり野心家ではない朝倉義景に見切りをつけて、織田信長のように自分も自力で出世していくことができるかもしれないと考えた男・富田長繁。彼を主人公に、下剋上、強力な地盤を持つ一向宗の台頭と、ほかのどの土地よりも凄惨で濃密な越前の戦国時代が狂おしく描かれている。主人公が、少し軽すぎるきらいはあるが、あまり歴史の表舞台に出てこない故郷の歴史の裏面だけに、読んでよかったと思った。2018/06/25

佐治駿河

46
大塚先生の作品は面白い。以前「鬼手 小早川秀秋伝」を読みましたが、この時も歴史の行間を埋めるような作風で小早川秀秋を魅力的に描いていました。今作でも「富田長繁」を題材としており少しマイナーな武将であるため、読者の潜入感も少ないのではなかったでしょうか?そのため、私もこれまでは富田長繁の歴史上の時系列の流れを知っていてもなかなか人物像が思い浮かばなかったですが、この書籍で大塚先生の表現力によって富田長繁の狂人ぶりが際立ち魅力的な人物として描かれ読者を魅了していきます。そして私は一気読みしてしまいました。2025/01/24

harass

40
越前の狂犬といわれた富田長繁の小説。仕えていた朝倉家を見限り敵の織田信長軍に寝返った彼の生涯を、同僚の小林吉孝の視点で描く。織田側についたが越前の支配は、以前からの確執のある同郷の桂田長俊に任されれて、面白くない長繁。一向衆を利用し桂田を追い落とす。ようやく支配者になるも、配慮が足らずで、結局一揆を起こされ、一向宗14万対長繁700の戦いに… ホンマ狂犬や。まあ小説が面白いのかと言われたらちょっと微妙。生き様が凄まじく共感できない面が多すぎるせいか。それ故に小林の行動につながるのか。2025/11/22

如水

28
超マイナーな武将を通じて朝倉家滅亡前後(と言っても滅亡後がメイン)の越前国の動乱が描かれてます。話は物語の語り手、朝倉家家臣の小林吉隆が織田家との合戦中、富田長繁に命を救われる所から始まりますが、ぶっちゃけ『誰?』と言う状態。それでも越前国が柴田勝家に任される迄の空白の2年間が良く分かります。大名では無く、国人主観で話しが進む為、『何て狭い視点なんだ』と思いつつ信長が何故あんなにも越前に拘ったのが分かった作品です。それにしても信長…分かっててワザと野放しにしていたとしたら…先見性が有り過ぎる?2018/11/21

宇宙猫

28
★★★ 戦国時代、朝倉の忠臣の小林吉降の視点で、信長に寝返った富田長繁が狂ったように戦う様を描く。奪った領地を治めるのは難しいから、そんなことより戦いの刺激を求めちゃう武将もいたかもね。そう考えると、信長は天下を治める事を考えるだけの理性がちゃんとあったて事か。読みやすくて普通におもしろいけど、登場人物がデフォルメされ過ぎてるとこが好みではなかった。2018/04/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12666240
  • ご注意事項

最近チェックした商品