内容説明
花の街として知られる地方都市・光咲市。花屋「あかり」を経営する榊竜は、客たちから花に詳しい少女・美咲の噂を耳にする。三つ編みの可憐な少女は謎解き名人で、花にまつわるトラブルを必ず解決するというが…。ある科学者が植物に対する画期的な研究を進める中、花に導かれ、少女と人々が絆を結んでいく。切なさと感動が溢れるファンタジー&ミステリー。(『ハルカな花』改題)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はるき
29
花をテーマに、ボタンの掛け違いみたいな謎を解いていく連作集。タイトルも表紙も可愛らしいが、中は割りとショッパイ味でした(^-^; 正直苦手!2017/12/26
coco夏ko10角
24
花を扱ったファンタジー・ミステリー。ちょっと言葉が足りなかったりずれがあったり…。お話はバラ『花あるところ泥棒あり』がよかった。単行本タイトル『ハルカな花』2019/01/15
マッちゃま
20
不思議な物語でした。でも面白い。不思議だから面白いって意味ではなく、改めて氏の連作短編集って面白いなあ〜と感じました。謎の隠し方が上手いのか?謎の解き方、解かせ方が上手いのか?簡単そうに見える謎が用意されています。でもその簡単そうな謎の後ろに、また謎が有り、話しが進むごとに最初に感じた違和感も膨らんできて大きな謎になっている。優しくて、切なくて、もどかしくて、胸が苦しくなる。不思議な少女 美咲と光咲市の花も関わる悩みを抱えた住民たちの日常の謎を中心としたミステリ連作短編集。飛翔前…そう感じる作品でした。2018/05/06
スミレ
17
美咲という少女が花にまつわる謎を解く連作短編集です。 いろいろなお花の名前がでてきて、画像検索しつつ読み進めたので、イメージしやすかったです。 人が心に秘めたことを暴き、優しく解決に導きます。 とても不思議で、温かなお話でした。2022/05/14
トリプルアクセル
10
「ハルカな花」の改題作品。花に纏わるファンタジーミステリで、連作短編の形式。1編目の「花あるところ〜」が秀逸だった。丁寧な伏線と意外な結末で素晴らしい。ミステリとしては少し物足りない部分もあったが、解説に書いてあるように天弥作品としては重要な位置付けだと思った。2017/12/12