光文社文庫<br> 亡者の家 新装版

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光文社文庫
亡者の家 新装版

  • 著者名:福澤徹三
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 光文社(2018/02発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334775131

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内容説明

消費者金融で働く新米社員・諸星雄太が延滞者を訪ねると、男は行方不明になっていた。家には男の妻と娘が残されていたが、返済は待ってほしいと言うばかりだ。取り立てに通ううち、雄太は奇妙な色気を滲ませるその人妻に搦めとられてゆく。やがて周囲の人間が、一人、また一人と変死を遂げてゆき……。衝撃の結末に凍りつく、一気読み必至の傑作ホラーサスペンス!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

68
消費者金融に勤める主人公が遭遇する連続怪死事件。という粗筋から『黒い家』的なサイコホラーを予想して読んだのだが…。実際はどちらかというとウシジマくん的な恐怖に終始していた印象。主人公が善人の為、あんなえげつなさは無いけど。どちらかというとホラーよりも著者らしい社会派が強く出ていたように感じる。そのためか連続怪死事件と重ねて読むと軸がぶれているような、接ぎ木が上手くいっていないような、そんな感じを受けた。ラストもよくわからない呆気なさがあるし…。著者の怪談も社会派小説も好きなので、今回はちょっと残念でした。2023/06/23

★Masako★

68
★★★ 消費者金融に新人として入った諸星雄太。会社のやり方に馴染めずストレスは溜まるばかり。ある日借金の取り立てに訪れた家に行くと借り主の男は行方不明で妻・由貴子と娘が残されていた。妖しげな雰囲気の由貴子が気になり、雄太は何度も家を訪れるようになる。やがて身近な人間が何人も不審死を遂げて…ん?これはサスペンス?と思ったら結末はホラーだった?消費者金融の実態、返済出来なくなった者の哀れな末路はよく描かれていると思う。文章も読みやすい。ただ鍵を握る由貴子の描写はもっと欲しかったし突っ込みどころが多々あった。2018/07/01

カブ

41
読み終わってからホラーサスペンスだったと気付きました。消費者金融で働く諸星雄太が、借金の取り立てに向かう家で、会社の窓口で出会う借りたお金を返せない人々。「家に顔がある。」で始まるこの物語は、家が持つ気味悪さが滲んでいる。2018/01/04

26
真面目に仕事探しして金融業に就職してる時点でもう異常な主人公です。根が優しいのか債権回収が上手く出来ない。次第にエスカレートするトラブル。事件が繋がって行く人間関係は面白かったがラストは呆気ない。2023/04/17

バネ

19
ラストの8行は素直にゾッとしたが。。 何か消化不良。もっと由貴子の性悪な部分や 諸田自身の過去とか、色々と描いて欲しかった。 全然関係ないが、最近「闇金ウシジマくん」にハマってます。。2017/09/13

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