内容説明
森達也の新刊!
あすへの指針本
トランプ、ヘイトスピーチ、無差別殺人…底が抜けてしまったような世界の状況と渡り合うには何が必要か。法然の名言を補助線として現代社会を読み解くPART1。日本を根源的に問い、希望の原理を探る討議PART2。
森達也の流儀、炸裂。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かみーゆ
3
法然のことなんてほとんどまったく知らなかったんですが、魅力的ですねえ。そりゃ浄土宗の開祖だもんな。勉強すべきことがいっぱいあるねえ。。森さん執筆のとこも、座談会のとこも、どちらも刺激的でいろいろ考えさせられる一冊でした。一番ビックリしたのは「太陽を盗んだ男」に森達也が出てたったいうくだりでしたけども。図書館でたまたま見つけて読めてよかったです。2019/06/01
imagine
3
森達也のブレない主張は、定期的に読み続けることで、自分が持つ少数意見的(であろう)考えへの活性剤的な効果を感じる。今回新たに目を惹かれた視点は以下。「日本の報道の自由度が72位なら、その市場である日本社会も72位」「日本に憲法9条がある以上、中国は日本が侵略してくるとは主張できない」「『でんでん』が問題なのは、原稿を自分で書いていないこと」。協力の今野氏が、あとがきで森達也の評伝を検討しているようなので大いに期待して待ちたい。2017/05/16
matsu
2
森達也監督による現代日本についての論評。個人的にはもっと法然について語って欲しかった。2017/08/06
竹
1
図書館の予約がなかなかこずに、森達也氏の本があったので借りて読む。加害者心理に着目するいつもの独特の視点が味わえるが、なんとなく読みづらかった。2021/06/06
まさやん80
1
森さんの著書は膨れ上がるばかりだ。メディア(というよりも日本社会)の同調圧力という問題点について厳しく警鐘を鳴らしてきた森さんだが、そこから法然の思想に行きついたのは驚いた。一つの出来事を特異性という観点で片づけてしまい、その出来事の普遍化というのをしっかりしてこなかったのが日本の近代化なのかもしれない。そういう曖昧さががむしゃらな成長につながった側面もあるが、今その傾向が強化されているのをもっと日本人は自覚すべきだと森さんは主張している。 読み終わって色々考えさせられる本だと思う。2020/02/07
-
- 電子書籍
- できないとは言わない。できると言った後…