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内容説明
ゴルフを愛する多くの人々に支持された作家・夏坂健。シングルであった自らのゴルファー体験と、内外の厖大な資料をもとに紡ぎ出されるエッセイは、機智とユーモアに溢れ、“読むゴルフの楽しみ”という新境地を切り拓きました。多くの著書がある中、2007年刊行の「夏坂健セレクション」(ゴルフダイジェスト社)全6巻299話から、さらに選りすぐりの36話をベスト版として再収録しました。『ロストボールは、「天使の取り分」』『ベン・ホーガンに関するエピソード』『西暦1428年の「ゴルフ場殺人事件」』『塀の中の懲りないゴルファー』『ゴルフへの恋文』など、巷のゴルファーの悲哀から歴史的名手の隠れたエピソードまで。「驚き、笑って、涙する」いずれ劣らぬ傑作ぞろいです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hotspur
1
ゴルフ絡みのエッセイにはもちろんシリアスなものもあるが、デッドパン・ユーモアとも言うべき読んで思わず吹き出してしまうようなジャンルがある。プレーをやっている当事者は至極真剣なのだが、それを客観的な筆致で書かれると、そのプレーヤーの真剣さとプレーで起こる悲喜劇の落差がとてもおかしくなるのだ。このジャンルには、ジョージ・プリンプトン『ボギー・マン』などのような名作がある。夏坂健のエッセイのいくつかはこの系譜に入るのだが、特にこの本に集められた短いエッセイは笑える。電車に乗っている時に読むのはお薦めしない。2023/07/04
キミ兄
1
半年ほど前から10年ぶりにゴルフを再開。それこそ20年以上前に読み漁っていた夏坂健を引っ張り出してまた読んでいる。氏が無くなってもう10年くらいか。本もどんどん絶版になってるので処分したのが悔やまれる。ゴルフはスコアだけではないことを教えてくれる良書。☆☆☆☆☆。2023/03/17
mambo_no5
0
ゴルフ場へ向かう電車内で気分を盛り上げるための1冊。著者の取材力と博学そしてウィットにに感心。ゴルフに魅了された人たちがイキイキと描かれている。 ゴルフとは何か?「ゴルフとは、遠大にして悠久な一大学問なり」2019/09/02