内容説明
書籍編集者のマルティンと精神科医オーサの夫婦の間の11歳の娘マグダが失踪してから10カ月が過ぎようとしていた。夫婦が自宅に隣接するレストランで食事をしているわずかな間の出来事だった。事件が起きた日から先へ、そしてあるいは過去へ、人々の間のつながりは複雑な図を描きつつ、徐々に事件の真相を明らかにしてゆく。事件のそもそもの発端はどこにあったのか? そしてマグダはどこに?……北欧発鮮烈サスペンス
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほちょこ
31
2月末に読了を狙ったが、遅々として進まず、(文体の何かが読みづらい)日付を越えてしまった残念感がありありの作品。それに、マグダは?彼女の物語ではなかったのか?私が読み飛ばしたのかもしれないが、もう一度戻るのは辛すぎる。2018/03/01
星落秋風五丈原
17
何でみんなそんな簡単にフリンしちゃうの?2020/09/07
トウリン
4
一人の少女の失踪、その謎の解き明かし――ではなくて、少女の失踪に関わる男女のアレやコレやドロドログチャグチャ。個々の過去やら思いやらエゴやらを懇々と描いていくのだけれども、何だか、少女はないがしろにされた感じ。この男女の諸々を書きたいが為に少女を失わせたというか。他の登場人物はこの上なく人間じみているけれど、彼女だけは単なるツールとして現れ消えてしまったような感じで、寂しい。2019/06/17
Kom
4
不穏な展開と錯綜した人間関係は良かったが、なんかしっくりこないまま終わった感。2018/05/16
きうりっち
3
え?これで終わり?どうなってるの?序盤、なかなか読み進まず、ちっとも面白くないし、人称が突然変わって「わたしは・・」とかなったりするし、ついていけない。倦怠期の中年夫婦と同棲中の若いカップルが主な登場人物で夫々の関係がしっくりいっていないことや、近しい人々が自殺したり、精神的に問題を抱えていたり、仕事に不満だったりというストーリーが展開されるが肝心の行方不明の11歳の娘はどうなってしまったのか、誰かが殺したのか、それとも自分から隠れてしまったのか、ハッキリした解答無しの結末だった。期待外れの作品でした。2018/05/23