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内容説明
「男ぶりなら力士が一番! すごくモテるんだぜ」。相撲なんて1ミリも興味のない治は中卒で相撲部屋に入った。何者でもない少年が、からだごとぶつかる青春記! セキタンとは? 「セキタン焚く」=「急ぐ」という相撲の業界用語。汽車(古っ!)がスピードを上げるときに、石炭を大量に燃やすことからきている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つくよみ
51
図書館本:「ぶちかましてオンリー・ユー」このサブタイトルからコミカルな内容を予想していたのだが、良い意味で裏切られた。母子家庭で育つ主人公は、進路決定を控えたある日、謎の男から将来横綱になれるとのアヤシイ予言を受ける。目的も無しに高校進学するよりも、裸一貫でのし上がる事を選んだ主人公だが、相撲の道は甘くは無かった・・・と言うお話。好きな娘に振り向いてもらう為、家族の為、自分自身の為。時に挫けそうになりながらも、ストイックに稽古に明け暮れる主人公の姿が清々しい。未来を感じさせるラスト。読後感の良い作品。2014/05/20
joyjoy
10
熱く、燃える思いを持ち続けるって、やっぱり切なさもあるな。自分で考案したトレーニング方法に名前をつけて、楽しんで取り組むところなど、須藤さん作品だなって思いながら楽しく読んだ。2023/12/04
ラムネ
8
分かると出来るは違う。 経験を積んでいけば、ある程度のことは分かってくる。 こうすればいい。こんな方法が上手くいく。 でも、それをやり遂げるには、強い心がいる。 明日からやればいい。やり始めればすぐに出来る。 と、すぐサボる。 天才とは努力を厭わない者だという。 努力を地道に積み上げる。 暗闇の中、ひたすらにやり続ける。 須藤靖貴の小説は、いつだってその大切さを教えてくれる。2018/03/21
しーまま
4
非常に楽しく読めました。最近見てないけど、また相撲が見たくなりました。稽古好きで前向きな大関くんがすごくいいです。2012/03/01
速水 舞
3
セキタンとは相撲の用語で『急ぐ』という意味中学三年生の治は馴染みの中華料理屋で『君は相撲取り』になるという謎の男に出会う。最初は相手にしなかった治だが、家の事情や好きな女の子のことを考えるうちに相撲に興味が湧いてきて…!力士の定番ちゃんこが美味しそうな作品でした。たまにへこんでもすぐ立ち直る治にエールをおくりたくなります。2013/11/16