文春e-book<br> やっぱり会計士は見た! 本当に優良な会社を見抜く方法

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文春e-book
やっぱり会計士は見た! 本当に優良な会社を見抜く方法

  • 著者名:前川修満
  • 価格 ¥1,018(本体¥926)
  • 文藝春秋(2018/02発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163907970

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内容説明

ソフトバンク、ホンダから、三越伊勢丹、ZOZOTOWNまで
決算書の数字から読み解く「本当に強い企業」、「危ない企業」
会計士の鋭い目は見逃さない、日本企業の明と暗

◎ヤマト:稼ぎ頭の宅配便事業が“実質赤字”だった!
◎イオン:成長著しい金融事業で利益の半分が流出!?
◎三越伊勢丹とZOZO:売上高が1兆2000億円と700億円の両社で株の時価総額が大逆転。投資家が重視する指標とは?
◎ホンダと花王:潤沢な内部資金で自社株買いを選んだワケ
◎ソフトバンク:数兆円規模という空前の投資を続ける。その成否のカギを握る数字
◎日本郵政:バブル期から続く日本企業の海外M&A失敗の轍を踏む

【目次】
■第一章 企業はいかに儲けるか――ルノアールとドトールの違い
1万円に20%マージンを乗せて毎日商売すると1兆円を手にするのはいつ? 喫茶店によってコーヒー1杯が220円、590円と価格差があるのはなぜ? 効果的に稼ぐための「利幅」「資本の回転速度」というポイントを読み解く。

■第二章 利幅の厚い商売――ヤマトがアマゾンから一部撤退したワケ
宅配便最大手ヤマトがアマゾンの当日配送を取り止めた。最大の取引先との関係を見直す抜本策の背景はヤマトのセグメント別業績を見ると明らかになる。1兆円以上を稼ぐ屋台骨・デリバリー事業が“実質赤字”に追い込まれていた。

■第三章 資本の回転速度――イオン、小売りの雄の異変
10年前に5兆円台だった売上がついに8兆円を超えたイオン。しかしこの間、経常利益はほぼ伸びていない。決算書が示すのは設備投資の効果が乏しいことと業績を伸ばした総合金融の利益の半分がイオンのものではないという現実だ。

■第四章 投資家や株主が重視する指標――三越伊勢丹とスタートトゥデイの比較
百貨店業界のリーダーとして隆盛を極めた三越伊勢丹。ファッション通販「ZOZOTOWN」を運営し成長著しいスタートトゥデイ。二社の株価の成長率を隔てたものは株式投資家が重視する指標・ROE(株主資本利益率)だった。

■第五章 ROEを高める――花王とホンダは自社株買いを選んだ
潤沢な自己資本を抱えていたコナミは社債を発行し、自社株買いに踏み切った。あえて負債を活用することでROEがアップ、株価も値上がりした。株高を呼び込むROEのために花王やホンダなど自社株買いを行う企業も増えてきた。

■第六章 内部留保の使い道――日本郵政の大損失
日本企業の手元資金はバブル期を超え、過去最高になった。M&Aは巨額資金を有効に使う一つの手段だ。だが企業を見る目がなければ日本郵政のような失敗を招きかねない。4000億円の損失を出した同社の豪企業買収を検証する。

■第七章 M&A戦略の明暗――ソフトバンク、空前の投資活動
M&Aの成否をリアルに知るためには、企業のお金の増減を示す決算書を見ればよい。英国の半導体会社を3兆円強で買収するなど空前の投資活動を続ける
ソフトバンク。営業活動では巨額の投資に見合うお金を稼げているのだろうか。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

86
本書の想定読者は個人の株式投資家ではない。日本国民全員である。なぜなら公的年金の積立金の約25%は日本株に投資されているからである。ROE(株主資本利益率)が低いと積立金の取り崩しが少なくなる。そのしわ寄せは年金受給者よりは年金保険料を負担している給与所得者に来るだろう。ファイナンス(他人資本の活用)が下手な会社は、ROEを上げるために下請けに対して苛烈な値引き交渉をしたり、従業員の賃金を抑えようとする。そんなヘタレ会社でも分かる「上手な借金の仕方」の指南書であるとも言える。2018/05/28

あすなろ@no book, no life.

67
本屋で一回目惹かれ、読友さんの感想で二回目惹かれ、前川先生の澁谷工業とかあずさ監査法人とかの個人的に懐かしいご経歴の単語に三回目惹かれ、読了。結論からいうと、失礼ながら思ったより有益な本。正直、僕もある程度知識あるが、ここまで平易に分かりやすく書けないとと思う。経営者・経営に携わる方は一度読まれるといいのでは?あとがきのホンダの藤沢さんの話も良かった。ただ、僕には全然問題ナシですが、イマイチ、おススメ読者ターゲット層が湧いてこないというか…。2018/08/01

ジョンノレン

35
退屈な財務指標解説書とは異なり著名企業の実例をベースに見事な対比でくっきりした実相が示され分かりやすく、財務指標の活用の肝が学べる。内容的には株式投資を念頭にした記載が多数でそちら向きかな。村上ファンドが選ぶターゲットの特徴なども開示されており、日本も企業に刺激を与え良い意味で結果的に株主に利益を還元させる人や機関がもう少しいても良いのではと主張。それにしても政府系というか当時の日本郵政はなんともかんとも。日本郵便も相変わらずか。最後にお得意のキャッシュフロー計算書でM&Aの成否も浮き彫りに。2026/01/16

roatsu

19
前作に続き公開会社数社の財務諸表を例にとり業績動向を分析・把握していくケーススタディを行う一冊。キーワードは利幅の厚さと資本回転率。本書を手元に置き、自社や気になる他社の公開データを揃えて計算してみると大変面白く、また時にどきりともするかも。難しいことを平易に、を地で行くスマートな文体や読者をひきつけるフックとしての事例提示にも関心する。有報やHPで公開されている財務情報の重要さを再認識するし、もっと腰を据えてチェックしなければなーと思う。ステークホルダーを騙す粉飾決算などいかに重い罪かもよく実感できる。2018/07/06

aloha0307

17
銀行勤務のころを思い出し苦笑い 稟議書は財務分析の連続(ただし出来上がっているものを分析するだけで、自ら一連の決算書は作れはしない) 本書は開示情報だけでよくここまで企業の経営実態を明らかにできたものだなあ。”資本の回転速度”が利幅の厚さ同様に肝要であることを改めて実感しました。2018/06/16

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