内容説明
慶長五(一六〇〇)年夏──。“東北の関ケ原”とも呼ぶべき大合戦の時が近づいていた……。伊達政宗、直江兼続、最上義光という奥羽を代表する3人の武将の視点で、関ケ原合戦とほぼ同時におきていた奥羽の争乱をダイナミックに描く書き下ろし長編歴史小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポチ
61
伊達政宗、直江兼続、最上義光のそれぞれの視点による関ヶ原の戦いと同じ時期に起きた奥羽での東西の戦い。領土拡大を図りたい政宗、家康を追討したい兼続、家康に恩を感じる義光。三人三様の駆け引きが面白い。2018/03/05
Die-Go
47
図書館本。関ヶ原の合戦の裏で興った奥羽での熾烈な勢力争い。伊達政宗、直江兼続、最上義光の三者の駆け引きの策謀を描く。読みやすく、彼らの思いも三者三様の表現がうまく著されている。★★★★☆2023/01/29
onasu
23
関ヶ原の戦いの前段、直江状を契機に上杉討伐にきた家康に対し、守りを固める上杉家の家宰直江兼続。その北から攻め込まんとする伊達政宗と最上義光。その三者の関ヶ原の戦いまでの数ヶ月。 小山より引き返した家康に追撃を、との定番シーンはなく(これも創作?)、弛緩した上杉方にあって、兼続は伊達、最上双方と和を結ばんとするが、最上とは結べず侵攻、山形を囲まんとするも…。 領地や地位を貪欲に求めた政宗と、滅亡寸前まで追い込まれた義光だったが結果的には…。食えぬ叔父だ、まだまだ見ならうべきことが、との義光評がよかった。2018/05/08
スー
20
7関ケ原の時の東北での動きを最上義光と伊達政宗と直江兼続の3人の視点で見ていく、東北目線の関ケ原はとても新鮮でした。兼続は三成との連携の為に何としても関東進出を目指し、政宗は家康に秀吉に没収された領地を取り戻す了解を得て少ない損害で生き残ろうと知恵を巡らし、義光は駒姫と妻の死で秀吉と三成を憎み助命の為に力を尽くしてくれた榊原と家康主従の恩義の為に上杉家に立ち向かう。結城秀康がいまいちだったのは残念でしたが鮭延秀綱と前田慶次郎の活躍が見れて嬉しかった。2023/01/22
maito/まいと
20
まさしく奥羽の地で繰り広げられた関ヶ原。政宗・兼続・義光とあるが中心は義光というのが、この作品のミソ。駒姫の悲劇と老いを抱えながら、最上家存続に命をかける義光が描かれており、東北歴史ファン(最上ファン)にはたまらない1冊。だが、送り仮名が不自然だったり、政宗・兼続が比較的冴えない(?)役回りだったりと引っかかる箇所が多い。最も違和感あるのは、武将(名のある?)をはしょってること。登場人物を絞り込む意図はあるんだろうけど、なぜ「有力家臣」のようにモブ化してしまうのか。名前だけでも存在感ある人がいるのに・・・2018/06/08
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