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内容説明
戦後70年間、暗黙のうちに、政治的な立場を表明せずに中立を保つことが作家のとるべき理想的態度とされてきた。だが、特定秘密保護法案やいわゆる「共謀罪」が可決され、言論の自由が岐路に立たされつつあるいま、「政治と文学」をめぐる従来的なスタンスは根本から問い直されている。閉塞感にあふれた「もの言えぬ時代」の中で、日本ペンクラブ前会長・浅田次郎と現会長・吉岡忍が、もはや絵空事とはいえなくなった「言論弾圧」の悪夢に対して警鐘を鳴らした緊急対談。 【目次】まえがき 浅田次郎/第一章 自衛隊と文学者~三島由紀夫で人生を変えた二人/第二章 明治一五〇年~大逆事件、明治期の戦争と文学/第三章 大正デモクラシーと昭和の暗転~谷崎潤一郎、石川達三、川端康成、火野葦平/第四章 日中戦争期の戦争と文学~金子光晴、林芙美子/第五章 ペンクラブの時代~島崎藤村、井上ひさし/第六章 それでも私たちは戦争に反対する~坂口安吾/あとがき 吉岡 忍/年表/参考文献
目次
まえがき 浅田次郎
第一章 自衛隊と文学者~三島由紀夫で人生を変えた二人
第二章 明治一五〇年~大逆事件、明治期の戦争と文学
第三章 大正デモクラシーと昭和の暗転~谷崎潤一郎、石川達三、川端康成、火野葦平
第四章 日中戦争期の戦争と文学~金子光晴、林芙美子
第五章 ペンクラブの時代~島崎藤村、井上ひさし
第六章 それでも私たちは戦争に反対する~坂口安吾
あとがき 吉岡 忍
年表
参考文献
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
129
日本ペンクラブ第16代会長浅田次郎は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。また第17代会長吉岡忍は、初読です。章によって内容にバラつきがありますが、オススメは第四章『日中戦争期の戦争と文学』と第六章『それでも私たちは戦争に反対する』です。我が高校の大先輩、坂口安吾は偉大だったと言う事でしょうか?『ペンの力』は、巨大な軍事力の前では無力ですが、もっと平和の重要性、軍縮、核兵器廃絶を書いて欲しいと思います。2018/03/06
*
10
スポーツなどでもそうかもしれないが、「一度勝ったことで生まれる、相手のリベンジへの恐怖」って根深いなと思った。▼清沢洌(きよし)「愛国心はソロバンに合わない」▼総力戦の時代とは、「量としての人間=人口」の時代である。これは『ネグリ、日本と向き合う』における、アントニオ・ネグリのコメントに通じる。2018/04/06
Humbaba
8
言葉は聞いた人だけに伝わり、そしてその場で消えてしまう。一方で文章はずっと残り続ける。それぞれ一長一短があるが、あとからでも見返すkとの出来る文章には大きな力があるのは間違いない。ただし、特にそれが過去に作られたものの場合、事実を書いているかどうかの検証は非常に難しくなる。2018/03/01
taka
5
明治以降の戦争と文学の歴史をリンクさせながらの対談。一度は聞いたことある作家が多数所属する「日本ペンクラブ」。戦争にならないためにも言論の力が衰えてはならないと思った。2018/01/24
とさり
3
日本ペンクラブの16代と17代の会長を務めた両氏の対談集。近現代の作家たちは戦争の世紀にどう向き合ってきたかを中心に徹底的に語り合う。内容はかなり刺激的。特に印象に残ったのは、日本人と戦争と宗教の関係。かつての関東軍の上層分には日蓮宗の信者がかなり多かった。末法思想、終末論的な宗教意識が戦時下の指導者たちを総力戦に駆り立てたのではという指摘。それに加えて、日本人の宿痾ともいうべき全体主義、同調性。一人だけ周りと違う行動を取ることは美しくない。国家的な危機には皆で崩壊しようとするこの国民性が恐ろしい。2026/04/09
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