内容説明
実証的な心理学の研究を行う上で必要となる統計学の理論と方法,その基礎となる考え方を,心理学の研究に特有の問題に留意してわかりやすく実践的に解説する。理論と実践とを結ぶ,豊かな心理学研究を目指す学生にとって必携の一冊。
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目次
第1章 心理学研究と統計
第2章 分布の記述的指標とその性質
第3章 相関関係の把握と回帰分析
第4章 確率モデルと標本分布
第5章 推定と検定の考え方
第6章 平均値差と連関に関する推測
第7章 線形モデルの基礎
第8章 偏相関と重回帰分析
第9章 実験デザインと分散分析
第10章 因子分析と共分散構造分析
付 録 補足的説明/付表・付図
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ryosuke Tanaka
3
統計学は「統計学」という1つの学問として出発したというより各方面で必要に迫られて発明されたものが統合されている関係で、入門と銘打った本でも心理学で頻繁に使う手法の用語が食い違っていたりすることが多いがその点この本は実用上とても良い。個人的には分散分析の数学をもうちょっと説明して欲しい気分。因子分析以降は、やってることを分かってSPSSに投げてね、という感じ。まあ使わないのでいいけど。続編はベイズの話とかしているらしいのでこれも読む。それにしても俺はいったいいつまで統計学の門を出たり入ったりし続けるのだ…2015/03/20
もりけい
3
統計学の一つの因子分析は、心理学で知能や性格のような見えないものを分析する必要に迫られて生まれたとのこと。例えば子供が逸脱行動を起こす要因や両親の知能と子供の知能を比較したいときなど。統計学の基礎が網羅されている。2014/11/02
littleboy
2
じっくり取り組まなければ本当に理解するのは難しい本です。実際に手を動かしながら理解すべきです。しかし、内容はきわめて丁寧でわかりやすくこれを一冊やるだけで、「総合理解」できると感じました。正直、もっとわかりやすい参考書はあると思う。統計検定の問題集と東大の統計学入門をやったほうがわかりやすい。2017/10/21
T2T3
2
統計学の入門書として挙げられていたため購入。序盤はたしかにわかりやすかったのだが、仮説検定が出てくる中盤から難しくなり始め、2群間の話からは完全に置いていかれてしまった。他の入門書と比べても扱っている範囲が広く、だいぶ重い内容まで扱っているため、果たしてこの本を統計学の入門書として扱って良いのか疑問である。"心理統計学"の基礎としては正しいのかもしれないが......2017/07/20
佐藤
2
数学が得意な人には分かりやすいかもしれないけど、数式が多くてとても難しく感じた。使うならワークブックの併用がおすすめ。2012/08/28