日本経済新聞出版<br> 意外と会社は合理的 組織にはびこる理不尽のメカニズム

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日本経済新聞出版
意外と会社は合理的 組織にはびこる理不尽のメカニズム

  • ISBN:9784532319175

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内容説明

その不条理には、理由がある

だらだら続く会議、現場のことをわかっていない管理職、目標共有の失敗、歪んだインセンティブや縦割り主義、上層部から降ってくる無意味な指示――。会社や組織は、なぜこんなにも不条理に満ちているのだろう? だが、トレードオフや機能不全ばかりが目につく組織の実態も、見方を変えれば実はいたって合理的であることに気づくはずだ。不条理に押しつぶされそうな日々を送るビジネスパーソンも、そのしくみを理解すれば会社はもっと働きやすい場所になる。

コロンビア大学人気教授が解き明かす「組織の不合理」のメカニズム

本書では、新進気鋭のコロンビア・ビジネススクール教授と、ハーバード・ビジネス・レビュー・プレス編集長がタッグを組み、P&G、グーグル、アップル、FBI、アルカイダ、ボルチモア市警、サモア政府といった事例をもとに、不合理に見える組織の実態と本質を軽妙に解き明かす。そして人材、報酬、マネジメント、組織文化、イノベーションなどの組織を構成する要素を、取引コストやゲーム理論といった経済学の考え方を交えつつ、今まで語られてこなかった組織論を展開する

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゲオルギオ・ハーン

28
組織論の本。みんなですれば個々人でするよりも大きな成果が出る、とは言うが人が集まっただけでは仕事どころかサボる人も出てきて個々人でやるよりも効率が悪い(結託してみんなであまり仕事をしない可能性もある)。会社という仕組みはその問題点を解決するシステムとして有効だ。そもそも人は勝手にやる気を出すものではないため、組織のために仕事をするようにマネジメントしなければならない。しかし、マネジメントの方向性は2つある。利益追求と管理重視。これはトレードオフ関係にあり、均衡点は組織ごとに見極めなければならない。2023/02/03

hatman

9
トレードオフの話。著者がアメリカ人のせいか、いつもの洋書翻訳のせいか、修飾文と冗長な言い回しで非常に読みにくい。 2021/01/30

nob

6
非生産的な多くの管理部門、無意味で煩雑な手続き、努力が報われない評価制度…組織に存在する理不尽さは、実は、組織が発展する上で不可避なトレードオフの産物であり、組織がうまく機能している証拠ですらある。だからと言ってそれらを「必要悪」として諦める必要はない。理不尽さの存在理由を理解すれば、それらを完全になくすことはできなくても、ある程度悪影響を弱めることにつながるかもしれない。「インセンティブ設計におけるハイゼンベルクの不確定性原理」は面白い。2016/02/23

4
最新の経済学の知見で組織の合理性を説明しているのかと思いきや、オーソドックスなコースの取引コスト理論を中心に話が展開されている。メソジスト教会やアメリカ陸軍、FBIなどの非営利組織や政府組織と有名アメリカ企業を対比させていて、組織に普遍的なトレードオフの問題を説明している。どのような組織も「あちらを立てればこちらが立たず」で、ある合理性を追求すれば、別の所に歪みが生まれる。完全に合理的な組織は存在しない。2017/03/01

dice-kn

3
インセンティブは方法を間違えると望まない結果を招く、目に見える結果がわかりづらい管理職の役割が重要、ということがわかりました(ほかにもいろいろ書いてあったと思いますが理解が追い付かず・・)。今自分のいる組織で、自分の立場以外からはどう見えるのか、ということを考えていきたいです。2023/09/18

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