日本経済新聞出版<br> なぜ日本企業は強みを捨てるのか--長期の競争vs.短期の競争

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日本経済新聞出版
なぜ日本企業は強みを捨てるのか--長期の競争vs.短期の競争

  • 著者名:小池和男【著】
  • 価格 ¥2,464(本体¥2,240)
  • 日経BP(2019/01発売)
  • ポイント 22pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784532134594

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内容説明

●強い企業がやっていることは業種、国籍に関係なく共通だ!
日本企業は長期的観点から経営をしているのが「強み」だとかつては言われていました。
だが、ここでいう「強み」をまだ充分にはもっていません。他の先行国よりもすこし多く保有し
ているにすぎません。ただ、もったいないことに、その折角の長所を捨てるべきだ、という議
論が通念として蔓延しています。しかもその方向の「改革」が、他の先行国をイメージして
進みつつあります。その懸念からこの本は書かれました。
真の競争力とは長期をかけないと築けません。その競争力こそが雇用を確保し、人々
のくらしを支えます。研究開発投資ひとつをとっても、みるべき成果は10年はかかります。
ところがいま世の掛け声は、株主重視です。企業の業績をみるにしても四半期ごと
です。世の流れは短期化をつよめ拡大します。それでは真の競争力はできそうにありま
せん。 この動きによってもっとも破壊されるのは、人材です。職場で工夫し、さらに企業
の経営方針についても発言する人材こそが、長期の競争力をつくっているのです。そう
した人材を形成するには、時間がかかるのです。本当に強い企業は、長期の競争を勝
ち抜くシステムづくりを実行しています。
本書は、労働経済学の大家が、セブン-イレブン、トヨタ自動車、ゴールドマンサックス
などの勝者のシステムを徹底的に分析し、共通点は長期的観点からの人材育成にある
ことを解明するもの。経営が短期志向になるのを回避するための企業統治改革も具体
的に提示した、日本企業再生のヒントが得られる1冊です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

きょちょ

6
題名に惹かれて購入したが、期待外れ! 著者の言いたいことは、経営も人材形成も、短期的視野だけでなく長期的視野が重要であるという事。当たり前の話である。しかもやたらと文献を引っ張り出す。そうしないとページが稼げないのであろう。さらに、その文献に対して、「〇〇に欠ける」「〇〇が書かれていない」などと・・・。だったら文献引っ張り出すなよなぁ。しかも、データや検証云々と言いながら、「私は老齢で今さらヒアリングする体力はない」って。だったら本出すなよなぁ。自分だけの想いだけを好きに書くならいいけど。 ×××2015/07/01

ルンブマ

3
かなり雑にこの本の内容をまとめてしまおう。 「イノベーションって、天才ひとりの、突発的なインスピレーションによって生まれるって勘違いされてるけど、そうではなく、長期的な戦略を採用し、絶え間ない生産性向上への努力こそ本質!」 こんな感じだ。2019/08/18

ぷー

3
さらっと読んだが、企業を俯瞰的にみようとする視点が自分には目新しかった。国別や、複数産業の具体的な研究例もいろあって面白かったが、組織の中にいないと見えないことだからなのか、資料がない、というところもたくさんあって、企業研究の仮説立証は難しいのだろうかと思った。2015/08/03

koji

3
小池さんのファンで長年愛読しています。齢80ですか。「もはや聞き取りするだけの体力は失われた。」って寂しいですね。まだまだお元気でいてください。「長期の競争」は、小池さんのKEYWORDですが、本書の結論は「企業の役員会への従業員代表の参加」です。西欧、北欧で50年以上実践されてきたもので、かなり根拠のある提言と言います。特に、分厚い中間層を略終身雇用で育成してきた日本には馴染むものと提言されます。傾聴すべき意見です。しかし、日本の現場風景は変わりました。人が育ってこないのです。後世は私たちに託されました2015/07/04

キミ兄

2
小池先生による論文のレビュー集。ちょっと昔の論の焼き直し感が強い。特に従業員代表を取締役会に、というのは非現実的。☆☆。2015/07/05

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