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内容説明
企業価値評価(バリュエーション)は、かつてはM&Aの買収価格算出など専門家向けの分析手法でしたが、
いまや経営戦略全般を議論する際の重要な判断材料となっています。本書は、ビジネスパーソンが経営
を数字で理解し判断するための必須のリテラシーとなった企業価値評価について、わかりやすく解説
します。
本書のコアとなるのが、DCF(ディスカウント・キャッシュフロー)法です。フリー・キャッシュフローと資本
コストをもとに企業価値をどう算出するか、ケースを用いて、じっくりと手ほどきします。理論を具体的な
ビジネスにあてはめて、わかりやすく説明できる研究者と、企業価値評価のスペシャリストがタッグを
組んで執筆しました。
より基本的な段階からスタートしたい方には、姉妹書の日経文庫『コーポレート・ファイナンス入門』が
おすすめです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
77
企業価値評価については、海外の文献が多いのではないかと思われます。ベンチャーキャピタルやM&Aが多くそのために必要となるからなのでしょう。ただハッキリって海外のものはやはり企業規模が大きいので参考にならないケースが多いのです。この本はその反面、比較的小冊子ながら日本の企業価値を評価するにはいいのではないかと感じました。今後は事業承継の面からもその企業価値を評価して、後継者に譲っていく場面が多くなりそうです。コンパクトでいい本です。2017/12/12
k5
49
砂川さんの本はほんとうに読みやすい。けっこう繰り返しもあるのだけれど、読者をバカにした感じにはならず、エッセンスを切り抜いてくれている感じで読みやすいです。なんか別業界の人と話していたら、店舗ごとにCF作ってるそうで、それくらい精緻なアプローチしないといけないかな、と思いました。もうちょいこのジャンル追いかけるかも。2025/06/30
Tac Tomo
7
三度目の挑戦で漸く読破!事業買収を考案する際、SWOT分析やエンタープライズDCF法によるシナジー効果の測定等、発案者が行うべきことについて学べた。大雑把に言えば、企業価値とはリスク(WACC)とリターン(FCF)の関係を評価した数値。この数値が、売手企業提示の評価額よりも高ければ、良い買収となる可能性がある。各上場企業の株主資本コストの算出に必要なベータに関しては、日経がランキングを公表しているようなので、見てみたい。そして何よりも、実務でM&Aに携わってみたいので、もっと勉強しよう!2020/09/12
はる兄
7
説明に無駄がなく、話が途中で脱線することもなくテンポよく読めました。今までなんとなくの理解だったものが、この本を読んで府に落ちました。はじめての~というタイトルですが、初学者には難しいと思います。巻末にブックガイドというものがあって、中級者、上級者向けの本が紹介されています。2017/02/26
TadashiK
5
企業価値評価の基本が初心者向けに丁寧に解説されていました。著書も勧めていますが、コーポレートファイナンスの知識は前提なので、私のような初心者は同じ著者の「コーポレートファイナンス入門」を先に読むとよいと思います。2015/08/24