中公新書<br> 論語 - 真意を読む

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中公新書
論語 - 真意を読む

  • 著者名:湯浅邦弘【著】
  • 価格 ¥946(本体¥860)
  • 中央公論新社(2018/02発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121021533

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内容説明

『論語』の研究は近年大きな転換期を迎えた。竹簡資料が大量に古墓から発見され、成立や伝播について新たな解明が進んでいる。本書では、『論語』の記述をわかりやすく解説するとともに、新知見や成立背景にも踏み込み、さらに深い理解をめざす。読み過ごされてきた孔子の言葉についても積極的に考察を行った。『論語』が後世に伝えようとしたことは一体何なのか。通り一遍ではない、新たな古典の読みを提起する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

12
論語理解の二千年に新たな一矢を投じる熱い本であると同時に、論語そのものが熱い本に見えてくる楽しい本だった。◇卑賤の出身だった孔子は、既存の師にはつかず、自ら学び続けて身を立てようとした存在。論語は、その孔子を理想として、学ぶことで実世界で活躍するためのマニュアル。出自によって運命が決まる世界を無化する本、体制を自ら切り開くための本。今の我々にとっても武器になる。◇「天命を知る」とは絶望のこと、と読んだ徂徠や、原典をありのままに読もうとした懐徳堂の履軒など、江戸期の読み手の熱さが知れたのも良かった。2013/05/06

読書実践家

9
東アジアで人々に重視された儒教。その思想が人間の行動を規定し、社会を作ってきた。日本も儒教的な考えに基づいて、勤勉に努力してきた国民だと言える。それは、ヨーロッパの生み出した思想と重なるところもあれば、異なる部分もあると思う。いずれにせよ、論語を知ることで東アジアについて、より深く理解できると思った。2016/03/13

6 - hey

7
さまざまな本がでている論語に新たな視角を加えた本。また「論語をどう読むか?」ではなく「論語がどうよまれてきたのか?」がわかる貴重な本。2013/04/30

左手爆弾

6
割と難しい。権威ある書物として扱われる『論語』であるが、実は『論語』は内側に不統一を含む、謎が多い書物である。新資料の発見などで『論語』はむしろ自由に編纂が進められ、細かい字の入れ替えなどもしばしば見られる。それらを踏まえて、古注や新注、さらには伊藤仁斎などの日本の注釈者なども踏まえながら、『論語』の多様な読み方を検討していく。最終章は「孔子の夢」をめぐる筆者自身の見解も示される。「なぜ『孔子』という名前の書物はないのか?」という問いは非常に面白いと思った。2023/03/03

koji

5
最終節の「嘆く孔子」がこの本の主題ですね。為政への意欲が強く、名前が知られることに執着があった孔子。しかし「甚だしきかな吾が衰えたるや。久しきかな吾復夢に周公を見ず。」の夢の解釈を巡る論争は、孔子を聖人に祭り上げることを妨げる見解を全て否定する権力闘争の匂いプンプンで、いつの世も変わらないと思いました。それはともかく、論語を読んで思うのは、何と勇気づけられる言葉の数々かということです。とくに弱気になっている時に読むと、そう思います。やっぱり、孔子は意外と「おろおろ、とほほ、ため息」がぴったりする聖人ですね2012/10/31

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