アルファポリス文庫<br> 週末夜汽車紀行

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アルファポリス文庫
週末夜汽車紀行

  • ISBN:9784434155826

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内容説明

短い週末。創り出す幸せな長い旅。未知の車窓を求めて夜の鉄道紀行へ――夜だからこそ味わえる鉄道旅行の醍醐味!癒しと郷愁を誘う極上の鉄道旅行記、第2弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

saga

32
鉄道紀行文として『秘境駅へ行こう!』と本書を読み継いだ。どうしても宮脇氏の紀行文と比較してしまう。著者の鉄道旅は、列車を乗り継いで早朝に首都圏の駅に到着して出社するというスタイルが、文章とともに宮脇氏に似ている。しかし冗長な面、例えば鉄道旅なのだから停車する○○駅の「駅」は基本的には不要だ。終盤では乗るべき最終の新幹線や、乗るべきではない南海フェリーに乗船してしまう刹那的行動は理解に苦しむ。夜行列車が年々少なくなっていくご時世にあって、本書は過渡期を記す貴重な記録になるかもしれない。2016/08/29

幹事検定1級

28
今はほとんど姿を消した深夜列車と寝台列車を使ったひたすら電車にほぼ乗るだけの旅とやはり首都圏の電車を使って1日一周するといった乗り鉄の本です。読んでいて少しだけ旅した気になりますが、実際に移動するとなると腰が痛くなりそうです。まさに乗り鉄、そう感じました。(図書館本)2017/04/21

ちょこまーぶる

26
読んでいるうちに無性に夜列車に飛び乗りたい衝動にかられる一冊でした。元々、プチ鉄オタなので鉄道旅行記は、知識も増えるし、車窓の風景も手に取るような感じで想像もできるので大好きなんですが、ただ読み物としての購読者が少ないからか、あまり出版されていないのが残念です。通勤電車で読んでいると、乗っている電車から下車しないで終点まで乗ってみたくなり、この手の本は座席に座って読んでは危ない本であることに気付きました。読みながら、廃止される前に寝台車に乗りたいし、青春18切符も購入したいし・・・良いストレス溜まります。2014/11/28

onasu

23
あとがきにもある通り、定期便ではほぼ絶滅した夜汽車の旅3編と就業後の乗り鉄7編。  巻頭の女子2人との白馬八方プチ登山が、終始かみ合わないやり取りがあり最も好編。続いての急行能登~山陰は、距離も最長なら頁数も最多だが、読む方も鈍行。3編目の奥尻島行きは、寝台車旅が楽しめた。  後段は、著者の得意満面での乗り鉄、ダイヤ鉄。全国版と首都圏版2冊の時刻表計1kgを携行し、眺めているだけでも時を忘れるという。東京湾1周など、なるほどの小旅行はあったが、就業後の夜に出掛けるのは、高じた者だけが到達する境地だろう。2016/09/15

ホークス

17
勤め人なのに週末になると旅に出たくなり、実行してしまうという厄介な性癖。少しでも長く鉄道に乗るため時刻表を睨んでしつこく粘り、嫌な目にあっても全く懲りない。特に後半「七つの鉄道夜話」は、仕事後の夕方出発し翌日普通に出勤する不思議な一夜の顛末集。鶴見線、通勤快速「河口湖行き」等。しかし、最後の南海電鉄から徳島に行く話は最早ファンタジーの域。個人的には南海育ちとして、鄙びた風景描写に感激。著者も関西育ちだが、和歌山市駅の寂れ方にショックを受けてふらふらと徳島に渡ってしまい、翌朝の出勤方法を必死に探す事になる2016/06/28

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