内容説明
野菜や果物の中に入っているタネって地味に気になる存在ですよね。
もちろん、よく見かける木や草花たちの多くもタネをつくって次の世代を育てています。
色や形もさまざまで、小さくてふだんは気づかないけれど、きれいなもの、カッコいいもの、賢いものにヘンなもの、タネの世界はまさに多種多様なんです。
動物や昆虫、風、水など、自然をうまく利用する戦略も実にあっぱれ。
その工夫やアイデアの面白さを知ったらきっとタネのとりこになるでしょう。
本書では、そんな実とタネをキャラクター化して紹介。
その特徴をわかりやすく知ることができます。
イラストだけでなく、きれいな写真や植物の科学的な知識が学べるコラムも豊富に収録。
散歩のおともにすれば、道端にひっそりとたたずむ植物たちの生き生きとした姿が見えてきます。
目次
序章 実とタネはどうしてできる?
1章 ふわふわダネ
2章 ひらひらダネ
3章 ぱらぱらダネ
4章 ぬれるんダネ
5章 爆弾ダネ
6章 ひっつくんダネ
7章 かたいんダネ
8章 やわらかいんダネ
9章 きれいダネ
10章 虫さんダネ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アナクマ
26
観察、見立て、ネーミング。自然を楽しむコツですね。◉ハゼのロウは高カロリーの植物油。ヤブミョウガはベリーの偽造品。センリョウのホクロ美人。アオキの赤実は日陰ゆえ大きなお弁当。イヌマキの抱き合わせ商法。カキもアケビの種もツルツルで噛まれない。ヤマボウシは猿向けに進化したフルーツ。リンゴツバキの果皮厚さと象虫。ヌスビトハギはつま先。オナモミの種は2個。ツゲはミミズク3兄弟。江夏は21球、ゲンノショウコは5球。ヒシは錨。ナズナはハート破れて次世代へ。ケヤキは葉っぱグライダー。セイヨウタンポポのクローン上陸部隊。2018/12/07
オレンジメイツ
25
「図書館本」絵は可愛らしくて中身もタネの特徴が詳細に書かれていて楽しませてもらえた。風散布系のタネの毛やプロペラには自然の神秘を感じました。2021/03/06
鯖
18
ぽけもんぽい感じのイラストと植物の豆知識。イチョウの銀杏の匂いは何か生き物を誘うためとあって、まあそりゃそうかと思ったんだけど、古くから生きてるイチョウだからもしかしたら草食恐竜の好物だったかもとの記述にときめいた。…あの匂いがいいのか。キノコに寄生し、暗がりでぬぅっと真っ白な茎を伸ばし、目玉のおやじみたいな実を付けるギンリョウカ。虫媒花で、カマドウマやGががんばってくれる。世の中、持ちつ持たれつ。2022/01/15
書の旅人
15
いい本に出会いました。あおぞら図書館に並べます。ドラゴンクエストの様な、親しみやすいキャラクターが沢山。秋の気配を感じ始めました。ポレポレの丘も、装い新たに賑やかになります。イベントではこの図鑑を手に、季節を楽しんでほしいです。2017/08/31
★なおぴんこ★
7
図書館本。仕事で子どもたちと毎日の様に自然の中をお散歩するので、植物やその種で遊ぶことも多くてとても身近な存在です。見たことある種や植物だけど今回読んで初めて名前を知ったり、今まで知らなかった豆知識的なこともいっぱいあって、楽しく読めました。イラストもとても可愛くて見やすいです。欲を言えばもう少し写真が多いと嬉しいかな~。でも、読みやすくて手元に置いておき、何の種かな?と疑問に思ったときにすぐ見たい1冊だと思いました。購入検討!2022/01/23