内容説明
「ママ、最近こわい声が多すぎる。もっとかわいい声でしゃべって」。息子チビちゃんの思いがけない一言に、ふと我が身を振り返る。家事に育児、執筆、五匹の動物の世話でてんてこ舞の日々は果てしなく思われたが……。シッターさんに愛を告白したり、深夜に曲をプレゼントしてくれたりする愛息とのかけがえのない蜜月を凝縮した育児エッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りずみぃ
47
子育ての気付きを綴った愛のエッセイ。ちゃんとした両親に育まれた彼女の豊かな土壌に宿った種が、真っ直ぐ空に向かって伸びている様が素晴らしい。見事な命のリレー。小さな幸せを感じられる人を増やせば、この世界はもっと良くなるという考え方に共感。親の無条件の愛を感じず育った私は、土壌改良しながらの子育てになってしまったけれど、それでも同じような境地に至れたのが素直に嬉しい。以前の私だったら、自身の境遇を嘆いてお終いだっただろう。子育ては気付きの連続。2018/09/24
なるみ(旧Narumi)
29
ばななさんが、8歳になる前にまでの息子さん、チビちゃんとの日々を綴ったあたたかな印象のエッセイ。華鼓さんの表紙絵、挿絵もとてもすてきです。2018/09/08
たらちゃん
16
うちの子と全然違う (°Д°) 親が賢いと、こんな子が育つのですね…2019/10/26
花林糖
13
(図書館本)表紙絵に一目惚れで図書館で手に取りました(ばななさん初読み)。息子さんが8歳になるまでの優しく温かいエッセイ(主に幼稚園期)。華鼓さんの表紙画・差し絵がとにかく素敵でウットリです。2020/02/09
umico
8
私も、子どもとの日々をあますことなく留めておきたい。と思った。このなんとも言えない心と身体と言葉が繋がってる感じが最高。2021/01/11