ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 善いミリー、悪いアニー

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ハヤカワ・ミステリ文庫
善いミリー、悪いアニー

  • 著者名:アリランド【著】/国弘喜美代【訳】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 早川書房(2018/01発売)
  • 夏のおとずれ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~6/22)
  • ポイント 250pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784151831515

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内容説明

殺人鬼の母親を告発した少女ミリーは、里親のもとで新たな生活を送ることになったが……少女の葛藤を描く異色の青春×法廷ミステリ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆのん

48
子供を9人殺した連続殺人鬼を母親に持つミリー(アニー)が主人公の心理スリラー。小さい時から母親のようになるように『躾』を受けて育ったミリーは自ら母親を警察に突き出す。裁判が終わるまで里親に引き取られるがそこでも里親の娘に疎まれる。常に母親の幻影に怯え母親の様になる事を恐れる反面時に冷静に計算し人を操る傾向がチラホラ見られる。小さい頃に受けた生活環境は子供の心に多大な影響を与える。ミリーがどんな大人になるのか末恐ろしい。2018/02/21

momi

46
えぇぇぇ…このラストって!!幼児九人を殺害した連続殺人犯の母親!警察に密告したのは…その娘「アニー」彼女はミリーと名をかえ生きることになるが、今だに母親の激しい呪縛にとらわれています。 母親を拒絶する気持ちと求める気持ち…。二つの名を持つ少女アニー(ミリー)の揺れ動く心理描写が読みどころなのですが、彼女が語る過去が怖くて耳をふさぎたくなるでしよう。 娘を洗脳する殺人鬼の母親…娘の心理…里親先でのイジメ…そして、あの事件の裁判が始まります!ミリー、私はあなたの心の闇が怖い!デビュー作とは思えない作品でした!2018/04/09

あさうみ

33
サイコパスな連続殺人犯の母親を、娘であるアニー自ら警察に密告することで逮捕に至る。里親の家庭へミリーと名前を変え、新たなスタートをきる。善い子であろうとする気持ちと、精神には殺人鬼の母親の概念がべっとりこびりつきせめぎ合う心理スリラー。里親の娘がまた性悪なのだが…。ミリーの語り口も妙に冷静で不協和音を感じる。ラストを読んだ今、ミリーは将来どうなるのかと思わずにいられない。なかなか、斬新な話だった。2018/03/26

空猫

28
読メで知り。子供を自宅に誘拐し殺しを繰り返す母親を警察に密告しその裁判へ出頭するまで里子に出された少女の物語。ミリーと名を変えて心の傷と戦いつつ穏やかな生活を送るはずが、里親のムスメからのイジメがどんどんエスカレートし…という何とも暗く重い内容。設定は面白いけれどどのキャラも魅力に欠け、里親も教師もなんだかなぁって感じ。サイコパスは「遺伝8割、環境2割」。結局DNAには敵わないと言いたいのか。一気読みしたけれどもっと掘り下げられたかも。2018/05/30

本木英朗

27
イギリスの現代ミステリ作家のひとりである作者の1作目が、これである。連続殺人犯ルース・トンプトンが逮捕されたのは、その娘アニーが警察に密告したからだった。里親に引き取られたアニーは「ミリー」という名前で素性を隠し、新たな人生を歩むことに。だが、ミリーの精神にルースが落とした影は色濃く、さらに里親の娘にも疎まれたことで転入先の学校でも孤立を深めていく。そして事件の裁判で彼女は母親との過去と向き合うことに……という話だ。最後の最後までまったく分からなかったよ、俺は。「破格の心理スリラー」って言葉も(→)2020/12/17

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