内容説明
嘉永6年、黒船来航に揺れる江戸。木更津の薪炭問屋の娘おきょうは、深川の材木商との談判のため単身江戸へ向かうが、警戒を強める船番所に留置されてしまう。彼女の危機を救おうと、密かに想いを寄せる仙之助をはじめ、男たちが動き出す。騒動に乗じて悪事を企む者たちも現れ、事態が複雑化する中、若き二人の運命やいかに。川面をはしる風のように、心に爽やかな印象をはこぶ傑作時代小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
49
市井を舞台に様々な人間模様が描かれていました。真っ直ぐに生きる姿に背筋が伸びるような気がします。爽やかな印象を受けました。ひと騒動の始末ですが、読んでいて気持ちよかったです。2023/07/19
キャプテン
41
★★★☆☆_「きゃぷ衛門とゆく時の旅フェア」【西暦1853年幕末─ペリー来航編】だだ黒い煙をあげて、やつが来る。だだ黒い船に乗って、やつが来る。「カイコクシテクダサーイ」「ヒキコモリカテメーラ」と言いながら、やつが来る!そう、その男はペリー長官だ!黒船に運命を切り裂かれた男と女のために、江戸っ子たちが走る人情活劇!「ダマッテカイコクシシナサーイ!!」ペリーがうるさい!「イナカザル、カイコ…」黙れペリー!…………はっ。拙者は何を言っていたでござるか。さきほど頭を打ったせいか、何やら調子がおかしいでござる…。2018/02/23
コブタ
3
筋を通した生き様とはこういうことかと気づかせてくれる。特に八丁堀同心の、役人の矜持に多きにうなずく。現代の役人、政治家も庶民の為にという矜持を持って欲しい!2018/02/22
takao
1
ふむ2024/12/28
やまたか
1
黒船来航で浮き足だった江戸でのひと騒動の顛末。登場人物が多いが、佃島の肝煎▪五兵衛、中川船番所の庶務方与力▪︎佐野塚、江戸定町廻同心▪︎岡崎の三人が、器が大きく芯が通っていて、さらに頭も良くて読んでいて気持ちが良かった。2022/10/30
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