文学の扉<br> ブルーとオレンジ

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文学の扉
ブルーとオレンジ

  • 著者名:福田隆浩【著】
  • 価格 ¥1,155(本体¥1,050)
  • 講談社(2018/02発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 300pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062832304

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内容説明

小五の“ぼく”はクラス内の上下関係を敏感に感じつつ、平穏にやりすごすことのみ心がけて日々嘲りのようないじめに耐えていた。ある日、サッカーの試合中に監督が言った、自分の武器という言葉が頭に残り、“ぼく”は見事にカースト下克上に成功するが……。一方、同じクラスの“うち”は女子の力関係の中を無難に過ごしていたが、ある女の子へのいじめを見過ごせず、やはり同じ監督の言葉を聞き、自分にできることは何か考える。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

すみの

26
仲間はずれされるブルー編と傍観者オレンジ編。クラスに階級社会ができ、その日の気分に左右され、自分の気持ちが一番のリーダー格を頂点に、当たらず触らずの傍観者、そして無視され侮蔑の対象となる底辺層。ブルーがこれじゃいけないと自分で変わろうとした勇気を称えたい。そして傍観者の自分を恥じ、友のために行動を起こしたオレンジにも拍手。このふたりに助言する母や姉、そして自分を見つめ直すきっかけとなった「武器」という言葉があって良かった。理解し易い文体なので小学生にも向いていると思う。2014/09/23

tan

24
今年の夏は児童書をたくさん読みましたが、この本が一番心に残りました。「いじめ」がテーマの本は色々ありますが、あまり痛々しい描写ではなく、かといって簡単にさらっと流しているわけでもなく、程よい表現で読後も嫌な感じが残りませんでした。ただ「ブルーの章」ではブルーの本名を伏せていたのになぜ「オレンジの章」で「森田」と出したのか不思議です。表紙絵がちょっと子供ウケしないような微妙な絵なので子供が自ら手にとってくれるかどうか分かりませんが、ぜひ読んでもらいたい本ですね。2015/08/19

すんちゃん

16
仕事での読書と趣味の読書は線を引きたかったので、今まで児童書は登録していなかったのですが、やはり読書は読書なので今後は登録していきたいと思います。“あの人には逆らわない方がいいな”とか、“ここはみんなと同調しとく方がいいな”とかいう空気は、学校に限らず職場にもありますよね。結果、自分らしさが失われ、ストレスが溜まる。そのストレスをまた誰かにぶつける。完全な悪循環。私ならブルーと同じ様な行動を取るかな。オレンジのような真っ向勝負は怖いです。いじめを題材にしている割にはさらっと読める作品でした。2015/06/25

星野

13
最初あたり、読み進めるのが何だかとてもきつくてしんどかった。いじめのあるクラスの少年少女、ブルーとオレンジが主人公で、語り口調が淡々として乾いているのに、このやるせなさは何だろう。きっと、現代のリアルすぎるのだ。冷めた視点が、リアルすぎて痛いのだ。ラストに少しの希望が見えて、ほっとした。2014/12/19

刹那

12
次男の朝読用に借りてきました✯2018/01/20

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