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内容説明
小樽の高校に通う三冬は就職活動の真っ最中、だが今のところ全く内定が取れないでいる。いったい自分の何がいけないんだろうとふてくされながら歩いていた学校の帰り道にふと見つけたのは、つぶれそうな印刷屋さんの校正バイト募集の張り紙だった。就職試験の面接の意味も理解できないような三冬だったが、印刷所でのアルバイトを通じて、町の大人達とかかわっていくうちに、自分の役割や働く意味を少しずつ実感していく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのぼん
27
高校生の女の子の就職活動を描いた物語でした。近所に居そうな普通の女の子が主役だったので、なんだか親近感がわきました。本人が就職先を選ぶというよか、企業側の方が強気に従業員を選ぶ時代なので、なかなか思った通りの就職活動はやりづらいですよね。2013/05/01
スイ
12
就職先を探している高校生が、近所の印刷所で校正のバイト募集を見かける。 そこで校正の面白さにのめり込んでその道に…となりそうなところなのだけど、そうトントン拍子には進まず、仕事の大半は雑用なあたり、現実味がある。 面接では落ちてばかり、バイトもそれ以外もあまり上手くいかない、それでも暗いトーンの物語ではない。 同じ年頃の子は特に、主人公に親近感を持って読み、温かなものを得られそう。2022/01/11
joyjoy
11
高校生の就活。「いろいろかかわって、人がわかっていく…そういう、つながりを大事にした仕事をしたい…」という思いに至るまでの、出会いや交わりの数々。元和菓子屋ツタさんの嬉し涙と頭をなぜてくれる手、芦原先生の「仕事も風邪も同じ、人まかせじゃダメ」という厳しい一言など、嬉しかったりつらかったりのあいだに、もっと何気ない、気づくか気づかないかくらいの、「手をのばしあう」的かかわりがたくさんちりばめられているんだろな。わたしたちの毎日にも。そのキラキラに気づけるひとに、なりたいな。2024/07/06
杏子
8
高校生が就職するのは大変だなと感じたが、もう少し自発的にできないものか、と主人公にはちょっとあきれる。最後はたまたま入った説明会で知った会社に拾われてラッキー!って感じだし。夫婦で切り盛りしてる小さな印刷屋でバイトして、校正の仕事を覚えていくところはよかったが。元和菓子屋のおばあさんに昔のお菓子の作り方を教えてもらったり、と普通の高校生とは違った交流も描かれており、好感はもてた。2013/07/06
のみちゃん
6
著者の経歴を見るかぎり、就活で人間否定をされた経験はなさそうなのに、目を背けたくなるくらいに共感できて辛かった。ドラマ「オレンジデイズ」以外で就活により人間否定される苦しみをみたのは初ではないだろうか。三冬を応援するくらいの心を持てるくらいには乗り越えたつもりだったけれど、10年近く経った今も泣きそうになったほどにまだ辛いとわかった。校正を勉強したい気持ちやタウン誌の記者になりたい気持ちが以前からあるので、そのスタートラインに立った三冬が羨ましい。私も成長しよう。2013/02/07
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