集英社文芸単行本<br> 光点

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集英社文芸単行本
光点

  • 著者名:山岡ミヤ【著】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 集英社(2018/02発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087711356

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内容説明

【NHKオーディオドラマ FMシアター「光点」、2019年1月5日 午後10時~全1回放送!出演:石井杏奈、森口瑤子ほか】汚れた手で彼に触った、どうしたいのかもわからないまま。工場しかない閉じられた町で暮らす実以子。中学を卒業して以来、手帳に職場の弁当工場にいく時間を記すだけの日々。自宅では母親が実以子の持ち帰るにおいに顔をしかめて、娘を追いつめる。「結局あんたみたいなのが、人に迷惑かけても顔色変えずに生きられるのよね」(本文より)。ある日実以子は「八つ山」と呼ばれる裏山で、カムトと名乗る青年と出会う。二人は共に時間を過ごすようになり、それは行き場のない者どうしのささやかな交流であったはずが……。母のいらだち、父の無関心、遠ざけられた現実――。不穏な日常をふりきり、二人が求めた光点とは。第41回すばる文学賞受賞作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

モルク

88
すばる文学賞受賞作。暗い、そして果てしなく苦しい。中学卒業後、地元にある工場と家を往復するだけの生活。家に帰っても母の小言という攻撃を受け、母を怒らせないよう口答えもしない。父親は何も言わず、彼女を救うものはない。逃げ出したいと思わないのか、自由に憧れそれを求めたりしないのか。薄くてあっという間に読める作品。だが、今一つよく理解できなかった。ただとにかく息苦しさだけが残る。2018/04/04

fwhd8325

80
短い小説ですが、何とも息苦しい。しかし、私は、この息苦しさは決して嫌いではありません。現代の物語でありながら、戦争前後のヨーロッパが舞台なのかと感じさせます。作品の世界は、モノクローム。光源によって、世界観を映し出しています。その光は人の感情も表現しています。今村夏子さんの作品に共通する、心に波を立てる作品です。2018/04/21

おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…

78
70/100点 初読みの作家さん、すばる文学賞受賞作品。なんとも言えない閉塞感が漂う作品。母親の身勝手な思考・言動、その母親に何の反抗もしない主人公、その二人をただ傍観するだけの父親、主人公と出会うシスコンと思われるカムトという青年、それら登場人物に誰にも共感出来ませんでした。自分に読解力の無いせいか、作者が結局何を表現したかったのかがよく分からず、モヤモヤの残る読書となりました。自分には合わない作品でした。2018/03/14

ひらちゃん

76
救いようのない暗さに何度も息苦しくなる。なんと言っても母親の言葉の暴力には辟易した。特に実以子の名前の由来の時の酷さ。父は外へ逃げるばかりだし。カムトとの出会いに光が見えるのかと思えば、彼は異常な愛情の持ち主。何もここに留まる事はないんじゃないの。この暗い街で最後の二人が光点を見い出せたなら前途を期待出来るのだけれど。2018/04/04

おかだ

63
短いけれど、読むのに時間が掛かった。窒息しそうな息苦しさがずーっと残っている。小さな町の中で、母からの理不尽な責めをやり過ごしながら家と工場の往復を繰り返す日々。カムトとの出会いが悪い流れを断ち切るきっかけになるのかと思ったが、そういう話ではない。誰かに支配され続けた人間は、とっくに抗う気が失せているし。指図する事で重い十字架を背負ってしまった人間は、もう誰かの人生に深く関わろうなんて思わないのだろう。二人、無気力に、ただ沈んでいく。彼等がここから抜け出せる日なんか、来ないだろう。投げやりに、そう思った。2018/05/11

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