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内容説明
著者は医師としてこれまで三千人以上の最期の場に立ち会ってきた。人は、ターミナルステージ(末期)に至ると数々の摩訶不思議な現象が表れるという。「なぜ臨終間際、病気が治ったと思うほど一時的に元気になるのか」「なぜ自分の死期を悟ることができるのか」「なぜ患者の容体が急変すると、病院近くにカラスが集まるのか」「なぜ会ったこともない曽祖父など先祖の病的特徴が患者に現れるのか」五十年以上に及ぶ臨床の知見をもとに、知られざる臨終間際の世界、そして本当に幸せな“看取り”とは何かを追求した渾身の一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひよピパパ
22
臨終を迎えた患者さんの不思議な現象の数々を、現役医師が紹介したもの。臨終前に一時的に回復する「中治り」現象やお迎えを見る現象、臨終前でも聴覚が依然としてしっかりと機能していることなどが実際の患者さんの実例とともに語られていて興味深かった。「供養は人の為ならず」との指摘も納得。初七日、四十九日、百箇日は残された者の健康についても科学的にも注意すべき日であるとのこと。心しておきたい。2023/11/04
meow3
18
何故か臨死体験に関する内容だと思いこんで読み始めたのですが、主に看取る側から見た臨終のあれこれでした。意識がない状態でも相手に声は届いている。精子は人が死んでからも72時間は生きている。人が死んだあとの供養は亡くなった人を弔うだけでなく、残された人の命を守る効果もある。なるほど。2019/02/17
苺畑序音
17
思っていた内容とは違っていたが、あとがきにあるように「豊かな臨終」を迎えたい、迎えさせたい と、普段考えなくなっていたことを思い出すきっかけになった。おやじの時はあれでよかったんだろうか…?2018/03/06
gtn
10
家族の声は必ず臨終間際の患者に届いているという。仏法では、息を引き取った後も、声が聞こえていると説く。願わくば、最期の時には、自分の信じる言葉を、耳元に語りかけてほしいと思う。2019/01/29
K2
9
人がターミナルステージ(末期)至ると、数々の摩訶不思議な現象が生じるらしい。 死期を迎える大切な人へ何ができるかを考える事ができる良書だと思いました。2018/02/09