内容説明
傲岸不遜な国王が選んだ花嫁は、地味でお堅い本の虫。
ロンドンにあるカファラー王国の大使館で働くジェーンは、美しく派手な双子の妹と常に比較されつつ、堅実に生きてきた。その妹が多額の借金をつくったとわかり窮地に陥ったとき、国王ザイードが突然現れて、驚くべきことを申し出る。「遺産相続のために妻が必要だ。そして君は完璧な候補者だ」しかも彼女を選んだ理由は、女性として魅力がないので惹かれず、用済みになればすぐに手放せる便宜結婚相手として適任だからと。ジェーンはあまりの屈辱に震えるが、抗うことはできなかった。新婚初夜、彼女は思いがけず夫の秘密を知ることになり……。
■傲慢ながらも魅力的なヒーローを描くことに定評があるシャロン・ケンドリックらしいロイヤル・ロマンスをお届けします。尊大な国王の知られざる一面に心を奪われてしまったヒロインは……?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nayui
5
★★★★☆独身主義の若き国王、相続の条件として妻が必要になり便宜結婚を企て、大使館で働く地味な研究員に白羽の矢を立てるが…。ヒロインの魅力の無さをズケズケ指摘した挙句、俺と結婚しろ!とヒドいヒーロー。が、ヒーローに媚を売らずハッキリモノ言うヒロインが面白い。ヒーローの母国に憧れを抱き造詣がある知的なヒロインに興味を抱いていくヒーロー…プレイボーイが地味なヒロインの変身ぶりにイチコロでメロメロになるお約束的展開もあり楽しい。ヒロインを手放すすれ違いもあるが潔かったのもよかった。この作者では久々にアタリ本。2019/05/02
kinta
1
ザイードの気持ちが無意識化に変化していくのを形而上にあがってくるのが面白い。ヒロインの理路整然とした学者的論破が、俺様シークとぶつかるのはちょっと新鮮。2019/12/01
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